【函館2歳ステークス2025予想】波乱の主役はこの馬!洋芝巧者タガノアラリアの一発に期待

日曜の函館メインは今開催のフィナーレを飾る2歳限定のG3「函館2歳ステークス」が行われる。2歳馬にとって最初の重賞であり舞台は芝1200m。クラシック路線というより、将来的にはスプリント路線に進む馬が多いのが特徴だ。
しかし、いずれにせよ重賞を制する馬には何かしら“光るもの”がある。今回はその光る才能を持つ馬を見極め勝負に挑みたい。
12頭が出走予定のなかで注目しているのがミスターメロディ産駒の牝馬・タガノアラリアだ。父は現役時代に高松宮記念を制した快速馬。そのスピード能力は産駒にも受け継がれており、すでに1世代目から短距離重賞で活躍するクラスペディアなどが誕生している。
タガノアラリアもデビュー前の坂路調教で4ハロン51.2秒という好時計をマークしており注目だ。デビュー戦では1番人気に推されたが4着。しかし続く2戦目ではきっちり勝ち切り、今回の重賞に駒を進めてきた。
2戦目で勝利した事実も評価できるが、それ以上に注目すべきは新馬戦で見せた洋芝適性、そして差し脚の鋭さにある。新馬戦ではスタートでやや出遅れ、後方からの競馬を強いられたが、直線では外に持ち出してから一気に加速。内から外へとスムーズに進路を切り替える中で、芝をしっかりと踏み込んで弾けるように伸び、ゴール前では画面の外から一気に差してきた。
あの直線での「一歩」は、洋芝をグリップしながら伸びる脚力と、瞬時に反応できるセンスの証明だったといえる。目に見えた以上に、芝との相性の良さを感じさせる走りだった。
今回の出走馬には、新馬戦を逃げ・先行で押し切ってきたタイプが多く、差し脚の切れ味を持つ馬は少ない。そのなかでタガノアラリアの末脚は一際目を引く存在であり、展開がハマれば重賞タイトル獲得のチャンスは十分にある。

