【天皇賞秋2021】今年は断然“3強”ムード!勝つのは誰だ?

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今週末はいよいよJRA伝統の一戦「天皇賞秋」が東京競馬場で開催される。今年は3頭の猛者が人気を集めることになりそうだ。

まずは何と言っても三冠馬のコントレイル。前走の大阪杯・3着から約半年の休み明けとなる。引退までは天皇賞秋とジャパンCの残り2戦のみということで一戦一戦の本気度は高く、1つも落とせない戦いになる。今年の始動戦であった前走の大阪杯は降りしきる雨の中でかなり悪い馬場コンディションとなり、レイパパレの3着。道悪が影響した可能性はもちろん、ジャパンCで激闘した疲れが残っていた可能性も考えられる。宝塚記念をパスしてしっかり態勢を整えてきたここは、ぶっつけでもいきなりの激走はあるだろう。スピード能力の高い馬なので、あとは良馬場でさえ走れれば。

2頭目は、安田記念・2着以来となる短距離女王グランアレグリアだ。2000mの大阪杯は勝ち馬にこそ離されたが、2・3着馬とは僅差の4着だった。距離の壁というよりは道悪で持ち味の末脚が生かせずに伸びなかったと考えられるだけに、ここは距離2000mを克服して新境地を開きたいところだろう。前走の安田記念では、伏兵ダノンキングリーの大駆けにあったが、メンバー最速の上がり3F32秒9で追い込み、負けて強しの印象を与えた。8月に喉の手術を行っているが経過は良好のようで、調教も順調に行われている。本番のコンディションをしっかり見極めたい。

3頭目は皐月賞を勝ち、2冠に挑んだ日本ダービーで2着に惜敗したエフフォーリア。初黒星を喫した前走の日本ダービーはシャフリヤールが内から追い詰めて鼻差の2着。着差からも悲観する内容ではなく、マークが厳しく集まった中で善戦したと言えよう。前走後は外厩・ノーザンファーム天栄で成長をうながし、万全の態勢で迎える秋初戦。東京2000mは百日草特別、1800mの共同通信杯も勝っておりベストの条件。古馬の強豪と初対戦で真価が問われる一戦となる。

コントレイルとグランアレグリアは今春の大阪杯以来となる再戦。その大阪杯ではコントレイルがグランアレグリアに先着している。春の走りを見る限りグランアレグリアに衰えは感じず、残り2戦で引退のコントレイルも本気度は高い。2頭の再戦は大きな見どころの一つとなりそうだ。

今回エフフォーリアは2頭に胸を借りる立場となりそうだが、当然成長を見せてくるだろう。ひと夏を越えての伸び代でどこまで迫ることができるのかも注目したい。多士済々なメンバーで行われる今年は、見どころがたっぷりの激しい競馬になりそうだ。