今週の土曜日、東京競馬場では安田記念を狙う古馬陣が揃う一戦「京王杯スプリングC」が行われます。例年多頭数になることが多いのですが、今年は12頭と少なめ。それでもG1馬ラウダシオンとスプリントG1で4・5着の実績のあるメイケイエールの2頭を中心に好メンバーが集結しました。
そんな中で注目しているのは4歳牝馬リフレイムです。G1のヴィクトリアマイルにも登録してましたが、賞金不足で残念ながら除外となり、同じ東京で1F短いスプリングCへ駒を進めてきました。これまで4勝中3勝が東京と得意にしていることからも、ここで賞金を稼ぎ、改めて東京でのマイルG1出走といきたいところでしょう。
デビュー戦からすでに高いポテンシャルは見せていた馬。逃げて先頭のまま直線に向かうも、外ラチ側へ逃げていき逸走。1頭だけ外ラチぎりぎりを走り抜けると言う距離ロスの競馬ながらも快勝するパフォーマンスで注目を集めました。
2戦目では出遅れながら最後方から追い込みを決めて勝利し、3戦目の京王杯2歳Sには「怪物クラス」と囁かれる前評判で1番人気に推される人気馬に。しかし、レースが終わってみれば結果は5着。その後も2戦重賞を走るもともに二桁着順、その後も6着、6着と結果を残せず。
評価が徐々に落ちていく中、復調気配を見せたのは3歳秋。昨年10月の2勝クラスを逃げて2着に好走すると、2戦目を勝利し、続く節分Sでは直線外々に進路を取る癖を出しながら連勝。前走のダービー卿チャレンジTでは3番人気に推され、有力な逃げ馬候補として注目を集めました。しかし積極的に逃げるも直線は失速し、15着に大敗。
これまでの内容と戦績を見ても分かる通り、圧勝か惨敗かの極端な馬。そんなファンの評価を戸惑わせる馬ではありますが、それでも有力視したいのは今回は得意の東京競馬場に戻るという点に加え、この馬の持つ馬場の良し悪し問わない脚質も大きな魅力となります。
今週は雨予報が続いており、週末の馬場もタフな馬場となる可能性が高そうです。リフレイム自身、これまで芝で重馬場や不良馬場の経験はありませんが、わざわざ外々に逃げながら走るというロスのある競馬をしながらも勝っている点を考慮すればタフな条件は苦にしなそうですし、外が伸びる馬場なら尚良し。また、左回りで好走している点も好材料で、右に寄れるところも舞台形態で矯正されるといったところでしょうか。
癖馬ということでファンも少なくない1頭。買い難い馬ではありますが、条件的に重賞制覇のチャンス到来と見て、有力視したいと思います。