2歳女王を決める一戦「阪神JF」へ向けて各馬が最終追い切りを終えてきました。今回は追い切り映像やタイム、1週前の内容などから総合的に好調馬を判断し、とくに評価が高かった馬を3頭ピックアップしました。

スターアニス（牝2、高野友和厩舎）

12/10（水）栗東・坂路（良）4F53.5－3F38.9－2F25.3－1F12.1（馬なり）

栗東坂路で単走。外ラチ沿いを真っ直ぐに追われ、しまいだけ軽く促されてラスト1F12秒1をマークしてゴールしました。馬なりながら自己ベストを更新し、持ち時計を更新したのは好感が持てます。1週前は松山弘平騎手を背に追われ、4F54.4-1F12.0をマーク。約3ヶ月の休み明けとなりますが、後ろ脚の踏み込みは力強く、リズムの良いフットワークで登坂できており好気配を漂わせています。まだ多少余裕は残していますが、力は出せる仕上がりにあると見て良いでしょう。

タイセイボーグ（牝2、松下武士厩舎）

12/10（水）栗東・坂路（良）4F56.5－3F40.2－2F25.1－1F12.0（馬なり）

西村淳也騎手を背に栗東坂路で単走。ゆったりと入り、馬なりの楽な手応えのまましまいはラスト1F12秒0の脚で伸びてゴール。1週前にしっかり追っているので、最終は軽めの調整程度でした。その1週前は、西村騎手を背にCWコースで3頭併せを行い、一杯に追われて7F93.9-1F11.3をマークして最先着でゴールしました。終い2Fは12秒2から1F11秒3と鋭い切れ味で、10馬身以上先行させた相手を最終的には4馬身半突き放して先着する好内容の追い切りを消化しました。好仕上がりと見て良いでしょう。

ラスティングスノー（牝2、池上昌和厩舎）

12/10（水）美浦・W（良）6F83.3－5F66.7－4F52.0－3F38.2－1F12.0（馬なり）

菱田裕二騎手を背に美浦のWコースで2頭併せ。2歳新馬の僚馬タイセイスタナーを1馬身先行させ、道中は後ろで折り合いに専念。直線は内から余力十分に伸び、ラスト1F12秒0の脚で交わして1馬身先着しました。1週前はWコースで同じくタイセイスタナーと併せ馬を行い、6F85.3-1F12.2をマークして併入。過去3戦は全て逃げ切りですが、前に馬を置いて我慢をさせる追い切りを消化させている点は好感が持てます。最終追いでは自己ベストを更新して相手にも楽に先着できており、順調に良化していると見て良いでしょう。