【常総ステークス2025予想】前有利の傾向濃厚、今年の傾向通りの決着か?

今週土曜の中山メインは、芝1800mで行われる3歳以上3勝クラスの定量戦「常総ステークス」が実施される。今年はフルゲート16頭に対して18頭が登録しており、出走権を巡る熾烈な争いも含めて注目度の高い一戦となる。
過去5年の傾向を振り返ると、2021年はハンデ戦で条件が異なるため割引が必要だが、それでも逃げ馬が1勝、先行馬が4勝と明確に前有利の傾向が出ている点は見逃せない。また、前走で東京芝1800mもしくは1600mを使った馬との相性が抜群で、【3勝・2着2回】という好成績を残している。中には前走で二桁着順から巻き返した例もあり、直近の成績だけで評価を落とすのは危険な舞台といえる。
そんな中で注目したいのが、リアルスティール産駒の3歳牡馬グーテンベルクだ。前走・秋風ステークス(東京、芝1600m)では昇級初戦ながら2番人気と高い支持を集めたものの、スタートでアオるロスが響き10着と大敗してしまった。ただし、1勝クラスを先行抜け出しで勝利し、2勝クラスを末脚勝負で差し切るなど、自在性の高さはメンバー中でも優秀だ。さらに前走は休み明け。叩き2戦目で状態が上向く今回は巻き返し必至の一頭と断言できる。
一方、脚質的にはレース傾向と噛み合わないが、ドゥラメンテ産駒の5歳セン馬トラマンダーレも侮れない存在だ。前走の甲斐路ステークス(東京、芝1800m)では7番人気8着と結果を残せなかったが、このクラスでは昨年の秋色ステークスで単勝2倍の1番人気に推された実績を持つ。近走は馬券圏内から遠ざかっているものの、能力的には常に上位争いが可能なだけに、そろそろ順番が回ってきても不思議ではない。
前有利の傾向が続く常総ステークスだが、過去の好走データが示すように東京組の巻き返しは大いに期待できる。今年も激戦必至のメンバー構成で、展開ひとつで結末が大きく変わる注目レースとなりそうだ。

