【スプリングS予想2026】アスクエジンバラに好機、得意舞台で権利獲得へ
公開: 2026/03/11 21:43

皐月賞へ向けた最重要トライアルの一つ「スプリングステークス」が今週、中山競馬場の芝1800mで開催される。3歳牡馬・牝馬がクラシック出走権を懸けて激突する注目度の高い一戦だ。
前走重賞組の中で注視したい存在が、ホープフルステークス3着から参戦するアスクエジンバラである。
前走のホープフルSでは、大外枠からのスタートという厳しい条件を強いられたが、岩田康誠騎手の巧みな騎乗でロスを最小限に抑えた。特に1コーナーまでのポジション取りは秀逸で、外からアンドゥーリルが掛かり気味に被せてきた場面でも全く動じず、落ち着いて馬群の中で競馬を進めた点は高く評価できる。鞍上の指示に素直に応えながらレースを進める姿からは完成度の高さも感じさせてくれる一戦であった。
前走は外から被せられる形の競馬を経験しながらも馬群での立ち回りを覚え、内容的にも一段レベルアップした印象。手綱を握った岩田康誠騎手もレース後、「現状で走るところを見せてくれました。まだまだ伸びしろ十分ですし、修正するところはありますが、中身がしっかりしてくればいいと思います。来年が楽しみですね」とコメントしており、今後の成長にも期待を寄せている。
一方で、現状では中山2000mの上級戦で求められる瞬時のギアチェンジ能力には課題も残る。ただし、レースを重ねるごとに競馬を覚えていく賢さはこの馬の大きな武器であり、経験を積みながら力を伸ばしている段階といえる。
2走前の京都2歳ステークスでは、開幕最終週のデコボコとしたタフな馬場、さらに外差しが決まる展開の中で2着に好走。スピードの絶対値が問われる競馬よりも、タフな馬場での立ち回りや持久力が問われるレースで持ち味を発揮するタイプといえそうだ。
スプリングSは近年、馬場状態によって求められる能力が変化している。直近6年で良馬場開催となった2回はいずれも、上がり3ハロン33秒台の脚を使った馬が快勝。近年の中山は高速化が進んでおり、パワーだけでなくスピードも必要な舞台となっている点は同馬にとっては超えるべく壁となりそうだ。
3月7日から8日にかけての中山芝コースはクッション値が低めで、ややタフなコンディション。トラックバイアスは開幕2週目ということもあり内側の状態は良好だが、外から伸びるシーンも見られ、極端な内外の有利不利は見られなかった。今週は晴天が続く見込みで、馬場が大きく悪化する可能性は低く、極端な馬場恩恵は少ない状況となりそうだ。
近2走とも展開に恵まれた側面があり、前走のホープフルSはスローペースで前有利の流れ、2走前も比較的展開が向いたレースだった。今回は相手関係も強化されるだけに、真価が問われる試金石の一戦となるだろう。
ただし舞台は中山芝1800m。1800mはこれまでに2勝を挙げている得意条件であり、距離適性の高さは大きな武器となる。皐月賞へ向けた賞金加算と優先出走権を懸けた重要な一戦だけに、陣営の本気度も高いはずだ。近2戦で高いパフォーマンスを引き出している岩田康誠騎手とのコンビ継続で、クラシック出走権獲得を狙う。

