【安田記念2026予想】雨・外枠・東京、“勝利の方程式”が揃った穴馬セイウンハーデスへの信頼とその裏付け
公開: 2026/06/05 20:51

今年の安田記念は混戦ムードが漂う一戦となったが、その中で人気以上に警戒したい存在がセイウンハーデスである。
前走の大阪杯では5着。着順だけを見ると物足りなく映るかもしれないが、内容を精査すると評価を下げる必要はない。
大阪杯ではメイショウタバルが作り出した厳しい流れを先行策から粘り込み、勝ち馬から大きく離されることなく入線。直線では追い出しが遅れる場面もありながら、後の上位馬たちと差のない競馬を見せた。近4走のうち大阪杯、ジャパンカップ、天皇賞・秋と3戦が国内最高レベルのG1であり、相手関係を考えれば今回はむしろメンバーが楽になる印象さえある。
今回注目したいのは、能力そのものよりも「条件が好転する点」にある。
まず枠順は7枠13番。セイウンハーデスは揉まれる競馬を得意としておらず、自分のリズムで運べる外枠が理想と言われてきた。実際にこれまで挙げた5勝のうち4勝が二桁馬番からのもの。外からスムーズに流れへ乗れる今回は、まさに歓迎材料と言える。
さらに今年の並びを見ると、ワールズエンドやシックスペンス、ガイアフォースなど前へ行きたい馬が複数存在する。極端なスローペースになる可能性は低く、セイウンハーデスが得意とする持続力勝負になりやすい構図だ。
特に理想的なのは、ワールズエンドを前に見ながら外の好位で折り合う形だろう。自らハナへ立つ必要はなく、リズム良く追走できれば昨年のエプソムカップを再現するシナリオも見えてくる。
そのエプソムカップは改めて高く評価したい内容だった。
東京芝1800mのワンターン戦で流れに乗り、直線では坂を上がる途中で一気に後続を突き放した。稍重馬場ながらレコードタイムで勝利し、単なる展開利では片付けられないパフォーマンスを見せている。
このレースから見えてくるのは、この馬の武器が瞬間的な切れ味ではなく、高い巡航速度を長く維持する能力にあるということだ。
そのため安田記念でも、超スローペースからの瞬発力勝負になるより、前半から流れる持続戦の方が明らかに向く。
さらに今年は天候も味方になる可能性がある。
週末の東京は雨予報が出ており、馬場が多少でも渋れば歓迎材料となる。エプソムカップで稍重馬場を苦にせず圧勝しているように、時計が掛かる状況はプラスに働く可能性が高い。逆に超高速馬場で1分30秒台前半の決着になるような展開は避けたいところだ。
最終追い切りも好内容だった。栗東坂路で単走ながら4F52秒6-1F12秒1をマーク。馬なりのまま反応の良さを見せ、折り合い面にも進境がうかがえた。過去には気性面の難しさを見せる場面もあったが、今回は精神面の成長も感じられる仕上がりとなっている。
マイル戦は久々となるが、前進気勢の強いこの馬にとって距離短縮はむしろ歓迎材料。中距離G1で鍛えられてきた持続力と、東京ワンターンコースへの高い適性を考えれば、距離そのものを不安視する必要はないだろう。
外枠、ワンターン、流れる展開、そして道悪の可能性――。
セイウンハーデスにとって理想的な条件が揃いつつある今年の安田記念。人気は上位陣に譲る見込みだが、能力を出し切れればG1初制覇まであって不思議ではない存在である。混戦の安田記念だからこそ、この伏兵の一撃には十分警戒したい。

