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【阪神ジュベナイルフィリーズ2025予想】“大物感”漂うヒズマスターピース、鍵を握る逃げ馬

2025/12/14 04:00
【阪神ジュベナイルフィリーズ2025予想】“大物感”漂うヒズマスターピース、鍵を握る逃げ馬

日曜の阪神メインは2歳牝馬によるG1「阪神ジュベナイルフィリーズ」が開催。かつてはクラシック路線への直結度が低いと見られ、G1としても軽視されがちなレースだった。しかし近年の傾向を見ると、ここ10年の3着以内馬には後のクラシック戦線やG1戦線を賑わせた名馬が多数並び、この一戦が翌年の牝馬路線を占う重要な舞台へと変貌を遂げている。それだけに注目度は年々高まっている。

フルゲート18頭が揃った今年の阪神JFで、最も注目したい存在がスクリーンヒーロー産駒のヒズマスターピースだ。デビュー戦の2000mは逃げて6着に敗れたものの、続く未勝利戦を逃げ切り、前走の赤松賞も同じく逃げ切りで連勝。ここまで3戦すべて逃げの競馬を選択している点は、G1のフルゲートで揉まれやすい条件を考えるとマイナス要素に映るのも事実だ。しかし、この馬にはそんな懸念をねじ伏せてしまいそうな“規格外の大物感”が漂っている。

まず注目すべきは、その落ち着きだ。逃げ馬というと気性の激しさやスピードに任せた行きっぷりが目につきやすいが、ヒズマスターピースの場合、まるで自分が逃げていることを忘れているかのように淡々と走り、どっしりとした落ち着きすら感じさせる。馬場や展開に動じない精神面の強さが、そのまま走りの安定感に表れている。

さらに、レースごとに強さを増しているのが追われてからの反応だ。デビュー戦では直線で目立った伸びは見せられなかったものの、2戦目は追われた瞬間にギアが一段上がるような鋭い加速で押し切り勝ち。前走の赤松賞ではフォームが一段と沈み込み、より力強さと推進力を伴った伸びで完勝している。走るたびに成長が見える点こそ、素質馬の証と言える。

逃げが不利に傾きやすいG1でも十分に戦える総合力を備えており、仮に今回は控える形になったとしても、溜めて脚を使う競馬ができればさらに新しい一面を見せる可能性が高い。走れば走るほど“すごみ”を増すこの馬のポテンシャルは、世代トップクラスと断言できる。

走るごとに大物感を増しているヒズマスターピースが、阪神JFで一気に世代の主役へと駆け上がり、来年のクラシック候補として名乗りを上げると期待している。ここで勢いそのままにG1タイトルをつかむ姿に注目したい。 

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