ドイツのアンドレアシュ・シュタルケ騎手が短期免許で来日することが決まりました。ドイツといえば、日本に多大な影響を与えている国のひとつです。1995年ジャパンカップを制したランドもドイツ出身。そして種牡馬入りして非サンデー系種牡馬として期待されている、馬場不問でダートもいけそうなノヴェリストも日本競馬界にこれから多大な貢献をしてくれるはずです。
日本史を紐とくと、日独伊三国同盟というのが第二次世界大戦中にありました。そしてそれに関係があるかどうかわかりませんが、今の日本競馬には当時同盟していたイタリア・ドイツがかなり大きく関わっていることがわかります。
イタリアは血統や競走馬では日本とのつながりがイメージできないかもしれませんが、ドゥラメンテ含め日本のクラシックで勝ちまくっているミルコ・デムーロ騎手、また桜花賞のアユサンでもおなじみの弟クリスチャン・デムーロ騎手はイタリア出身です。蛇足になりますがドゥラメンテはイタリア語で「荒々しく、はっきりと」という意味を持っています。そして日本で種牡馬入りしているファルブラヴ。変則開催により中山で行われたジャパンカップ勝ち馬の彼もまたイタリア出身です。アイムユアーズやワンカラットなど牝馬の良質な短距離馬を輩出している種牡馬でもあります。マニアックなところではハープスターの母の父としてもその名を刻んでいます。
そして話を本題に戻し、シュタルケ騎手ですが、歴代の通算成績を見てみると1着26回、2着29回、3着35回、着外233、勝率.080、連対率.170と日本ではまだまだいいパフォーマンスを残せているとはいえません。
今年は10月31日から11月29日まで騎乗するとのことで、G1での騎乗以来もおそらくあるでしょう。とはいえ、正直なところ、この戦績ならわざわざ外国人騎手乗せなくても日本の騎手で十分だと思うのはわたしだけでしょうか?古くはペリエ騎手から始まり、日本で数々のインパクト、結果を残してきた騎手はリピーターとなって来てくれました。
ついにはミルコ・デムーロ騎手、ルメール騎手などJRA所属となり通年で騎乗してくれるまでになってくれました。とはいえ、外国人騎手=豪腕・人気以上に持ってきてくれるというイメージは必ずしも正しくはないと今回調べてみて感じました。