今週は安田記念への切符がかかった一戦「読売マイラーズC」が京都競馬場で開催。
今年は抜けた馬が不在で、混戦ムードが漂うマイラーズC。また、リニューアルされた京都競馬場での開催ということで、馬場が読めない点がさらに難易度を高くしています。
適性面で上位の馬を見つけるのは難しいですが、同舞台が合いそうな馬として注目したいのは、今年で三度目の同レース挑戦となるエアロロノアです。
21年と22年はいずれも5着といずれも何とか掲示板内を確保するまででしたが、今年は例年の阪神ではなく京都での開催。この馬は最後の坂で脚が止まってしまうところがあり、直線がフラットな舞台での開催となる今年は最後まで伸びてくる可能性は高いと見ています。
改修工事後もコースレイアウトに変更はなく、名物の3コーナーの“坂越え”は健在です。向正面の半ばから3コーナーにかけて上り、4コーナーにかけて一気に下るレイアウトとなっています。エアロロノアの京都の成績は【1-0-2-1】で、負けた1戦も5着に善戦。勝った1戦の内容は、向正面の直線に入ってからじわじわと前へ進出し、そこから好位で抑えて追走。余力もって直線で再び進出して差し切るという内容でした。
早くから京都では高い適性を示していましたが、その後改修工事が開始。今回のメンバーの中ではエアロロノアが一番京都競馬場休止の割を喰らっていると見ており、久々に得意舞台に戻るここは高いパフォーマンスを発揮できるのではないでしょうか。
さらに鞍上は京都が庭の武豊騎手。生まれ変わった新京都競馬場のグランドオープンという華やかな節目の時は、レジェンドに託すのが鉄則でしょう。
続いて相手ですが、対抗馬として最有力視しているのが、アメリカJCC・5着から巻き返しを狙うガイアフォースです。
こちらも坂がない点はプラスに向く可能性が高いと見ています。最後に坂で置かれて負けるケースが目立っており、勝ったセントライト記念でも直線の坂で止まっています。坂の無い京都は向くのではないでしょうか。
むしろ問題なのは坂よりも“距離”。菊花賞で1番人気に推されるほど長い距離で期待された馬でしたが、結果は8着。今年初戦のアメリカJCCでも5着と、中長距離路線では結果を出せませんでした。意を決してマイル路線に転向して今回がその緒戦と、未知な部分が多い中で買い難い1頭となりますが、マイル前後の実績が良いキタサンブラック産駒なら期待して良いでしょう。
また、昨年7月の小倉開幕週で行われた国東特別では、芝2000mを1分56秒8のレコード勝ちを果たしており、パワータイプでない同馬にとって開幕週の馬場は合うはず。今回はコース・距離・馬場の条件は同馬にマッチしてくる可能性は高いと見て、有力視したいと思います。
ということで今年のマイラーズカップは、本命エアロロノア、対抗ガイアフォースという予想で勝負したいと思います。