東京競馬の土曜メインは阪神ジュベナイルフィリーズと朝日杯フューチュリティステークスの前哨戦として位置付けられている「京王杯2歳S」です。2歳世代による最速スプリンター決定戦の位置付けに近い一戦で、年末G1以外にも来春のクラシック戦線や、NHKマイルCへも続く注目の一戦でもあります。今回は出走予定馬の中でも上位人気となりそうな有力馬3頭をピックアップしましたので予想の参考にお役立てください。
ヒシアマン(牡2、堀宣行厩舎)
前走の未勝利戦を6馬身差で快勝したヒシアマン。デビュー戦こそ2着に敗れましたが、勝ち馬のアルテヴェローチェとはタイム差なしで、3着以下は5馬身以上突き放しており、レース自体は強い内容でした。また、勝ち馬は今年のサウジアラビアRCを制しているので、能力は2歳重賞を勝ち切れるくらいのレベルにはありそうです。続く前走の未勝利戦は先行して6馬身差の圧勝で、2023年セレクトセールで約1億円で落札されただけあり、やはりポテンシャルは高い馬です。デビューからの2戦はいずれも札幌の1500m戦でしたので、左回りの東京コースでどこまで戦えるかに注目です。
エイシンワンド(牡2、大久保龍厩舎)
前走の小倉2歳Sを制し、重賞初制覇したエイシンワンド。序盤から先団で流れに乗り、直線は重馬場を苦にすることなく鋭く伸び、後続の猛追を振り切って快勝と強い勝ちっぷりでした。デビュー戦は時計の出やすい馬場をスローから上がり最速の33秒5の末脚で快勝。馬場や展開を問わずに力を発揮できており、1Fの距離延長も克服してくれそうな気配十分です。また、デビューからの2戦はいずれも中京の1200m戦で、すでに左回りの適性を見せているのも心強い点です。
マイネルチケット(牡2、宮徹厩舎)
前走のサウジアラビアRC・3着から参戦するマイネルチケット。3着に敗れはしたものの、勝ち馬とは0秒2差と僅かで、スタートに行きたがるところを抑えて3番手を追走し、前半3F34秒のハイペースを踏ん張っての3着は負けて強しの内容と言って良いでしょう。2走前の未勝利戦でも前進気勢を見せており、距離短縮はプラスに働く可能性が高そうです。ここまで3戦は【1-1-1-0】と安定しており、相手なりに走れる強みもある馬です。前走のメンバーでやれているなら今回も勝ち負けでしょう。