8/2札幌では第63回クイーンS(G3)が開催された。今年の夏の女王に輝いたのは単勝7番人気の伏兵メイショウスザンナ(松田大作騎手)だった。
メイショウスザンナは大外10番からのスタートで、序盤は無理せず後方2番手を追走。先頭のノットフォーマル(黛弘人騎手)と半馬身後ろを追走するフレイムコード(福永祐一騎手)が先行しレースを引っ張る。3コーナーでメイショウスザンナは徐々に押し上げていき、直線を向くとレッドリヴェールが仕掛けて先頭集団を捉える。メイショウスザンナも仕掛けてレッドリヴェールのすぐ後ろまで差を詰める。レッドリヴェールが終いの脚を伸ばしてゴール前で一瞬先頭に立つも外からメイショウスザンナが差してクビ差でゴールした。
後方で脚をしっかりと溜め、最後は1番人気のレッドリヴェールの仕掛けに合わせて直線で得意の差し脚を活かした。勝負どころではしっかりと伸び、10頭中7番人気という低評価を覆した。
メイショウスザンナはフラワーC(G2)2着、福島牝馬S(G3)3着とこれまでの重賞レースで健闘はしているものの、あと一歩のところで勝ち切れずにいた。'11年7月のデビューから通算37戦目、重賞戦は9戦目の挑戦にして待望の重賞初制覇を果たした。