【シリウスS2017】2000m巧者の可能性大?ブライトアイディア距離延長歓迎

いよいよ秋のG1戦線が始まりました。まずはスプリンターズステークスからなのですが、その資金稼ぎにも重要なのが土曜日に行われるシリウスステークスです。

古いファンならなんとなく覚えていると思いますが、もともとは1400mのダート重賞でしたが、2007年から2000mの距離に変わり、中央のダート重賞の中でもあまり他にない条件の重賞となっています。平場のダート戦でも2000mという距離はあまりないため、なかなか適性や経験も少ない馬が多く、予想も難解なレースと言えます。

その証拠に、出走馬16頭の中で過去に2000mのダート戦への出走回数を見てみると、最多がスリータイタンとメイショウイチオシの2頭が4戦ずつ、3戦がタガノゴールド、ミツバ、その他で2戦が1頭、1戦が6頭で、未経験が5頭もいるといった状態です。3戦以上の馬はその成績と経験は無視できないでしょうが、それ以外の12頭はまず予想の参考にはなりにくいと言わざるを得ません。

実は2000mの申し子?血統から見るブライトアイディアの2000m適性

ということで、難しい条件の中で今回注目したいのがブライトアイディアです。ブライトアイディアは、過去10戦の成績の最高が2着が1回のみで馬券に絡んだのはその1回のみ、10戦中実に7戦が二桁人気で2桁着順も4回あるスランプが続いている馬です。しかし、3走前に12番人気で4着となってからは2着、4着と復活気配で踏ん張っています。それでもなかなか狙いにくい馬だと思うのですが、それでもこの馬に注目するのは2000mの適性が見込めるという点にあります。

ブライトアイディアの父はゴールドアリュール。ダービーで5着という成績もあるのですが、何と言ってもダートの強さが圧倒的で、ダート界で最強と言われた馬です。フェブラリーステークスで中央G1を勝利し、地方では東京大賞典、ダービーGP、ジャパンダートダービーを勝利しています。その地方ダートG1戦は全て2000mでした。地方ダートG1自体2000m戦が多いので、この結果は当然と言えば当然なのですが、2000mですべて楽勝だったことを考えると2000m適性は高い馬だったとみて差し支えないでしょう。

今回タガノゴールドやマインシャッツといったゴールドアリュール産駒もおりますが、ブライトアイディアに注目しているのは母マイティーカラーという馬の実績があるからです。この馬の成績を見ると、芝馬ではありますが全5勝のうち3勝が2000mと最も得意としていましたし、中でも阪神2000mは2勝2着1回4着1回で、その4着も格上挑戦で臨んだマーメイドステークスG3でのものですから、芝とはいえ2000mの適性は高かった馬です。

すなわちブライトアイディアは、2000mが得意な父と母を持つ馬と言うことで、実は2000mの申し子と言える馬だったのです。その馬が、長らくのスランプから復活しつつある中で、初めての2000mダート重賞に臨んできたのです。常識的には厳しいでしょうが、どの馬も経験が少ない2000mダートと言う条件でこそ、2000mの申し子として完全復活を果たす可能性が十分にあると見ております。

という訳で、シリウスステークスは2000mへの距離延長が嵌ると予想してブライトアイディアを狙いたいと思っています。