海外馬券発売まであと僅か!気になるオッズの仕組みや購入できるレースは?

昨年はドゥラメンテやエピファネイアなどの参戦が期待されていた凱旋門賞ですが、怪我などで回避となり日本馬による参戦はゼロ。昨年は我々日本の競馬ファンにとっては寂しい凱旋門賞となりましたが、今年は打って変わってすでに大変な盛り上がりを見せています。

今年の凱旋門賞が特別盛り上がりを見せている理由は二つあります。一つ目はダービー馬のマカヒキ(牡3、父ディープインパクト、栗東・友道康夫厩舎)が凱旋門賞への出走を決めたからです。「史上最強」と称された3歳世代の頂点に立った馬が日本競馬の悲願に挑むとなれば期待せざるをえないでしょう。

マカヒキはすでに今月11日に、凱旋門賞の前哨戦であるニエル賞(仏G2、シャンティイ競馬場、芝2400m)を優勝しており、凱旋門賞と同じコース、同じ距離でさっそく実績を残しました。ニエル賞を日本馬が制したのは2013年のキズナ以来で、史上2頭目となりました。このニエル賞は、5頭立てでメンバーのレベルもそこまで高いものではありませんでしたが、凱旋門賞初制覇に向けて一歩ずつ前に進んでいっております。

そして二つ目の理由は、何と言っても今年の凱旋門賞から日本初の海外馬券が発売されるためでしょう。近年は仏やドバイでも日本馬の活躍が目立っていますし、海外馬券発売の決定は我々競馬ファンにとっては待望していたことでした。その第1弾が欧州最高峰の一戦である凱旋門賞で、さらに今年のダービー馬であるマカヒキが走る予定となっているのだから盛り上がらないわけがないでしょう。

海外馬券のオッズはどうなるの?

購入できるレースはフランスの凱旋門賞だけでなく、香港、アメリカ、UAEなど計7カ国・地域のG1レースが購入できる予定となっており、順次増えていく予定となっております。今後インターネットを通じて買えるようになるのですが、気になるのはレースのオッズ

オッズは海外のオッズではなく、あくまで日本国内でJRAが独自に算出したオッズをもとに購入することになります。日本馬が海外のレースに出走する際、海外のブックメーカーではたまに日本馬にとってお得なオッズとなることがありますが、JRAがオッズを算出するならこういった現象は起こりにくいでしょう。逆に外国馬にとっては美味しくなるのではないでしょうか?これからは国内でも外国馬の知名度が上がり、お気に入りの外国馬なんてのもどんどん出てきそうな気がします。

これから凱旋門賞をはじめ、オーストラリアのメルボルンカップやアメリカのブリーダーズカップも買えるようになると思うと、これまで以上に海外競馬への関心も高まりそうですね。

海外馬券発売の導入が今後日本の競馬にどのような影響を与えていくのか、どのような変化をもたらすのかといったことはまだまだ未知数ですが、我々ファンにとっては楽しみが広がるサービスであることは間違いありません。

海外レースの馬券発売は今年の凱旋門賞が開催される10月2日からスタートする予定です。

日本から馬券が買えるようになる海外の24レースは以下の通り

【UAE・ドバイ】
ドバイWC、ドバイシーマC、ドバイターフ、ドバイゴールデンシャヒーン、アルクオーツスプリント

【フランス】
凱旋門賞、ジャック・ル・マロワ賞

【アイルランド】
チャンピオンS

【イギリス】
キングジョージ6世&クイーンエリザベスS、インターナショナルS、プリンスオブウェールズS

【香港】
香港C、香港マイル、香港スプリント、香港ヴァーズ、クイーンエリザベス2世C、チャンピオンズマイル

【豪州】
メルボルンC、コーフィールドC、ジョージライダーC、クイーンエリザベスS、ドンカスターマイル

【アメリカ】
ブリーダーズCクラシック、ブリーダーズCターフ