【習志野きらっとスプリント2025予想】勢い止まらぬ4歳馬ストライクオン、重賞馬エンテレケイアに挑む夏の決戦

30日に船橋競馬場で行われるスピード自慢たちの祭典「習志野きらっとスプリント」。注目の中心は、川崎スパーキングスプリントを逃げ切り重賞4勝目を飾った快速馬エンテレケイアだが、その牙城を脅かす存在として浮上しているのが、前走・千葉日報賞スプリントを圧勝した4歳馬ストライクオンである。
ストライクオンは昨年秋にJRAから南関東へ転入。転入後は1200メートル戦で破竹の4連勝を決め、一気にB2からA2クラスまで駆け上がった。そのスピードと完成度の高さは目を見張るものがある。南関の速い流れにもすぐ順応し、短距離戦線で存在感を高めてきた。
2走前のA2戦「ドレミダッシュ」では、初の船橋1000メートルという舞台で0秒1差の2着に敗れたが、勝った相手は重賞馬メンコイボクチャン。しかも自身は2番手から粘り込む形で、悲観する内容ではない。むしろ初距離・初コースを踏まえれば上々の内容であり、ここで評価を下げる必要はないだろう。
前走は舞台を得意の船橋1200メートルに戻すと、持ち前のスピードで4馬身差の圧勝劇を演じた。再び挑む1000メートルという舞台は確かに課題ではあるが、スピードレベルはこのメンバーでも上位と見て間違いない。
今回もメンコイボクチャンとの再戦が待ち受ける。あの一戦では敗れたが、展開や位置取り次第で着順が入れ替わる可能性は十分ある。ここで勝利を収めれば、現時点での力関係に明確な答えが出ることになるだろう。
山下之厩舎のトレーナーも「気持ちが強くて前向きな馬。ただ1000メートルはやや忙しい印象。うまく逃げ馬の後ろに入れる展開が理想」と語っており、やはり距離と展開への適応が鍵を握る。前走は馬場や展開の恩恵も大きかっただけに、ここが真価を問われる一戦となる。
それでも、4歳という若さと成長力を考えれば、まだまだ伸びしろは十分。持ち前のスピードと末脚をフルに発揮できれば、重賞常連のエンテレケイアとも互角以上に戦えるポテンシャルを秘めている。真夏の短距離王決定戦で、ストライクオンが世代交代の狼煙を上げるかに注目が集まる。

