【オーシャンS予想2024】実績上位トウシンマカオ、初の中山克服なるか？

高松宮記念の前哨戦となる「オーシャンステークス」が今週末中山競馬場で開催。波乱傾向の強いレースとしても知られており、どの馬から買うか毎年頭を悩まされる一戦だ。

実績面では重賞2勝の実績が光るトウシンマカオが最上位か。

昨年は初戦のシルクロードSで4着、続く高松宮記念で15着と春は不甲斐ない結果に終わったが、函館スプリントとキーンランドCでいずれも3着に好走し、夏に復活。秋初戦のスワンSでは9着とここでも一旦調子を落とすが、続く前走の京阪杯では大外から上がり32秒7の脚を使って差し切りVと、再復活を果たした。

安定感に欠けるところがあり買い時が難しい馬ではあるが、1200mという距離はベストで、斤量も前走からマイナス1kgの57kgなら無視はできない。

今回は初の中山コースをこなすことができるかどうかがポイントとなりそうだ。小回りで最後に坂がある阪神の1200mでは高いパフォーマンスを見せているので、中山もこなせそうな気配はある。直線の距離が阪神よりも短くなるのと、坂がさらにタフになってどこまで伸びきれるかを見極めるのがこの馬の取捨を判断する上で重要となりそうだ。

ここは本番の高松宮記念へ向けた叩きという意味合いで使われる可能性が高いが、秋のスプリンターズSの予行演習にもなるだけに、陣営としても結果を出しておきたいところだろう。前走初コンビを組んで見事勝利へと導いた菅原明良騎手にとってもここは相性をさらに深めていく大チャンス。大舞台へ向けて良い弾みをつけるためにも、この馬のポテンシャルをさらに引き出していく強気の姿勢で臨んでもらいたい。

人気を集めそうなだけに今回も取捨が難しいが、メンバーレベルがそこまで高くないここならあっさりと勝ち切ってもおかしくはないだろう。