【チューリップ賞2024予想】スティールブルー、阪神マイルで信頼度抜群の川田騎手なら勝ち負け
過去に多くの桜花賞馬を輩出してきたトライアルレース「チューリップ賞」が今週阪神競馬場で開催。過去10年のデータと傾向でも記されているように、例年阪神JF組が中心となる一戦だが、今年は前走阪神JF組は不在。
実績面で上位と評価できそうなのは、1勝馬ではあるがアルテミスS・3着、フェアリーS・4着とマイル重賞戦線で上位争いを演じてきたスティールブルーだ。
新潟マイルのデビュー戦はスローからの上がり勝負を、上がり最速32秒9の末脚で差し切って楽勝。続くアルテミスSはスローペースを好位外でロスがありながらもしっかりと伸びて3着。3着に敗れたものの、時計を同じマイルで大幅に時計を短縮できた点は評価できる。
そして前走のフェアリーSは4着と馬券圏外に敗れたが、馬群に対応できたのは収穫で、終始外から蓋をされて自由に動けなかった中でも、最後は勝ち馬と0秒1差まで詰め寄れたのは負けて強しの内容だった。
これまでの3戦を見ても分かるように、加速力はメンバー上位。ただ、使える脚が一瞬しかないという点がここではネックとなりそうだ。前走のフェアリーSで手綱を握ったルメール騎手もレース後に「位置取りが後ろ過ぎた」とコメントしており、位置取りを意識しなくては捉えきれないという結果に終わってしまう。
今回は川田将雅騎手と初コンビを組むが、押して行ける騎手でもあり、阪神マイルの舞台では高く評価したい騎手の一人だ。チューリップ賞は過去10年で【3-1-1-2】とレース相性も良く、2021年に勝ったメイケイエールでは先行して押し切りV、2019年の覇者ダノンファンタジーでは3番手の好位から進めて快勝、2018年3着のリリーノーブルでは4番手の好位から進めて粘ってと、同レースの好走条件をしっかりと把握している騎手と言って良い。
桜花賞では川田騎手はクイーンCの勝ち馬クイーンズウォークに騎乗することが予想されるので、本番では騎乗しないスティールブルーで臨むトライアルは思い切りのある競馬をしてくるはず。位置を取りに行く競馬をしてくれる可能性は高いだろう。
馬の能力や実績も十分に評価できるか、チューリップ賞と相性が良く、阪神マイルを得意としている川田騎手が騎乗するという点を評価するというファンも少なくないはずだ。人気を集める1頭となりそうだが、この条件なら今回も上位争いは必至と見て、有力視してもいいかもしれない。