【クイーンS予想2025】ダークホースはこの馬!シングザットソング✕武豊騎手、巻き返しの条件整う

近年は「ヴィクトリアマイル組vs3歳G1出走組」という構図が定着しつつあり、昨年は3歳勢がワンツーフィニッシュを決めている。今年もヴィクトリアマイル組が5頭と多数を占め、中心的存在となる。一方、3歳馬はレーゼドラマ1頭のみとやや寂しい構成だが、前走で3勝クラスを勝ち上がった好調馬2頭が加わり、混戦模様の一戦となっている。
その中で注目したいのが5歳牝馬・シングザットソングだ。同馬は3歳時にG2「フィリーズレビュー」を制した重賞ウィナー。しかしその後は16戦して2着2回、3着1回と惜敗が続き、ここ2戦はともに二桁着順と結果が出ていない。ただし、内容を精査すれば、巻き返しの可能性は十分にある。
2走前のヴィクトリアマイルはG1ということもあり相手関係はかなり厳しかったが、ハイペースの中で10着ながら勝ち馬アスコリピチェーノとは0.4秒差。決して大きく崩れたわけではない。また、これまでの好走歴は1400〜1600mに集中しており、本来は中距離よりも短い距離に適性がある。それでも東京マイルのG1で差のない競馬ができたことは、一定のスタミナが備わっている証拠といえる。
前走は初の1800m戦で12着に敗れたが、じわじわと脚を使いながら伸び切れなかったのは距離やコース形態の影響も考えられる。ただし、初距離という点と、直線が長い東京コースだったことを踏まえれば、即座に「1800m不向き」と断定するのは早計だ。今回は小回りの札幌競馬場に替わる点、2戦目の慣れも加味すれば、条件は大きく好転する。
さらに今回は鞍上に武豊騎手を迎える。これまで主に騎乗してきた斎藤新騎手も愛知杯で2着に導くなど好騎乗を見せてきたが、武豊騎手の手綱さばきはやはり別格。豊富な経験と判断力で、新たな一面を引き出してくれる可能性は高い。

