【マイルCS予想2015】フィエロ、重賞未勝利も実力はG1級?!
2015年のマイル王者を決める闘いがいよいよ今週末に迫ってきた。11月22日(日)、京都競馬場にて「第32回マイルチャンピオンシップ」(G1)が開催される。昨年の皐月賞馬イスラボニータや今年の安田記念の勝馬モーリスらをはじめ、G1馬が9頭も登録しており早くも激戦の様相である。
そんな栄えあるG1の称号を背負った馬たちと肩を並べて歩く重賞未勝利馬がいる。今年6歳になるディープインパクト産駒のフィエロだ。
重賞戦の成績は【0-3-2-3】と歯がゆい結果が続いているが、重賞未勝利とは言えこれまで重賞で負けた相手はG1馬のミッキーアイルやダノンシャークといった超一線級のメンバーばかりである。これらG1馬に好勝負を演じてきたフィエロも実力はG1級と見て良いだろう。
フィエロはもともとこの馬は体質が弱かったためにデビュー戦は3歳7ヶ月と遅かった。しかし馬体が緩いままに挑んだデビュー戦では快勝し、そのままトントン拍子で条件戦・オープン戦と勝ち進んでいった。昨年は5歳時でようやくオープン入りを果たし、悲願の重賞初制覇へ向けての道を切り開いた努力家なのである。
その昨年はステップレースのスワンS(G2、京都)で2着に入着して本番のマイルチャンピオンシップ(G1、京都)に挑んだが、ダノンシャークにハナ差で敗れて2着に惜敗した。他には京都のマイル重賞である読売マイラーズC(G2)で昨年2着、今年は3着と2年連続で馬券に絡んでいる。このように、流石はディープインパクト産駒ということだけあって京都マイルの適性の高さがうかがえる。
今年のマイルチャンピオンシップも多くのG1馬が相手となるが、天皇賞秋明けのイスラボニータに休み明けで5ヶ月ぶりのレースとなるモーリスらに比べれば、順調にステップレースを叩いてきたフィエロの方が順調さでは優勢か。さらに実績的にも血統的にも京都のマイルは相性が抜群である。その力をストレートに発揮して、長く厳しい重賞未勝利の最後に遅咲きの花を咲かせてほしいものだ。