新潟2歳ステークス過去10年のデータと2015年出走馬を照らしあわせてみる
8/29(日)新潟競馬場11R開催の「新潟2歳ステークス」をデータから徹底解剖してまいります!新潟2歳ステークスは芝1,600mによる競走です。新潟開催というローカルでありながら、関西からの出走も少なくありません。その理由の一つとして、マイル戦という距離もあり3歳クラシックを占う前哨戦のような様相が背景にあります。
新潟2歳ステークスから出世した馬も少なくありません、2013年は1着ハープスターが桜花賞、2着イスラボニータが皐月賞をとる当たり年、2011年ジャスタウェイは世界一に輝き、2006年は1着マイネルレコルトが朝日杯フューチュリティステークス、2着ショウナンパントルが阪神ジュベナイルフィリーズを制し、6着までが後に重賞を取得するなど、若い競走馬にとって登竜門的な扱いもあります。
今年も一旗揚げるべく新潟2歳ステークスへ出走する有力な2歳馬たちのなかから、優勝する馬を見つけるべく過去10年のデータを検証したいと思います。
上位入賞馬の前走及び成績
過去10年間で優勝した競走馬10頭中8頭が前走に新潟での競走を選んでいます。反対に新潟以外の競馬場から経由してきたのは2013年ハープスターが中京競馬場から、2008年セイウンワンダーが阪神競馬場からの流れとなっています。距離に関しては1,600mが4頭、1,400mが6頭で、若干1,400のほうが多い割合になっています。
現在優勝馬のみをみていますので、これを3着以内に拡大してみると、新潟競馬場経由が21頭、ついで中京競馬場が3頭、東京・福島が2頭ずつ、阪神・中山が1頭ずつでした。
距離はダートデビューが1頭、新潟ダート1,200経由で2着になりましたが、その他は芝から1,200mが2頭、1,400mが12頭、1,600mが13頭、1,800mが2頭でした。
ステップレースに新潟1,400m芝のオープン競走ダリア賞が据えられているように、新潟1,400m、新潟1,600mがやはり王道としてあるようですが、ダリア賞からの優勝馬自体はここ10年でシンメイフジただ1頭、しかもダリア賞では2着でした。
2015年出走馬との比較
2015年の新潟2歳ステークス出走馬から、これまでのデータと当てはまる競走馬を探してみると、まずはダリア賞組の4頭ファド、シトロン、トモジャクール、ペルソナリテです。中でもダリア賞優勝、のペルソナリテは無敗で重賞への挑戦ということもあり注目を集めています。
その次に新馬戦・未勝利戦を新潟競馬場で抜けてきた競走馬、カネノイロ、プリンシパルスター、ルグランフリソン、ウインミレーユ、カミノライデンの5頭ですが、カミノライデンは1,800m路線からの出走で、なおかつ3戦目にしてようやく未勝利戦抜けということで、一段落ちる印象です。
その他有力馬の行方は?
今年の2歳馬の中でも注目を集めているロードクエストの前走は東京芝1,600mなので実績的には厳しい物になります。一方で、反例を作っているハープスター、イスラボニータ、セイウンワンダーなどGⅠ級の競走馬であれば問題なく勝ち切ってくるということもあります。
来年の3歳クラシック戦線を占う前哨戦であると同時に、話題の素質馬ロードクエストの今後をも占う注目の一戦となりそうな新潟2歳ステークスです。