【加付式“連番の法則”】天皇賞(春)など先週の回顧・検証
京都競馬場改修中のため、伝統の長距離GⅠ天皇賞・春が、27年ぶりに阪神競馬場で行われた。前年の菊花賞馬が好成績を残す同レースだが、今年は該当のコントレイルが不参戦。戦前には混戦の論調となったが、勝ったのは一昨年の菊花賞馬ワールドプレミア。その菊花賞以来のGⅠ2勝目となり、鞍上の福永祐一騎手にとってはJRA重賞通算150勝(史上4人目)、さらには父・洋一氏との親子制覇達成にもなった。
一方、戦後のSNS上には「ワールドプレミアや福永騎手には惜しみなく賛辞を贈るが・・・」といった言葉が飛び交った。同馬関係者が、持続化給付金の不正請求指南に関わったとされる人物であったためなのは言うまでもない。JRA関係者170人やスポーツ紙記者らが処分を受けた事案において、お咎め無しとされた関係者処遇に対して、報道論調、競馬ファンの間でスッキリしない中で行われたことは残念であった。
その「天皇賞・春(GⅠ)」は、前週大爆発した連番の法則「ALL連番」決着。同日の阪神では天皇賞を含めて「ALL連番」が4回出現と先週も法則活躍の開催となった。
また日曜朝(日本時間)アメリカ・チャーチルダウンズ競馬場で行われ、Gchでもライブ中継された第147回ケンタッキーダービー(GⅠ)を勝利したのは6番人気のメディーナスピリット。1番人気に推された5戦5勝(GⅠ2勝)のエッセンシャルクオリティが4着に終わり、8番→7番→9番とアメリカでも連番の法則「ALL連番」決着となった。
先週一週間の主なニュース
- 福島競馬
- 第1回福島競馬(7月3日~18日)は「無観客」で開催。
- 五十嵐忠男調教師
- 1日、現役41人目となるJRA通算400勝達成。
- 開業初勝利
- 1日に茶木太樹調教師、2日に辻哲英調教師がJRA初勝利。
- 北村友一騎手
- 2日阪神2Rで落馬負傷し、同日残りレース全て乗り替わりとなった。同騎手は「椎体骨折、右肩甲骨骨折」と診断され、騎乗はしばらく不可能な見込み。この件に関わった(斜行馬騎乗)幸英明騎手は15日(土)の一日騎乗停止。
では先週の結果を振り返ろう。全結果は下表のとおり。
- | 東京 | 阪神 | 新潟 | 合計 | 出現率(%) |
---|---|---|---|---|---|
ALL連番 | 0 | 1(1) | 2(1) | 3 | 8.3 |
一組連番 | 7(2) | 6(2) | 5(3) | 18 | 50.0 |
同番 | 0 | 1(1) | 2 | 3 | 8.3 |
合計 | 7 | 8 | 9 | - | - |
出現率(%) | 58.3 | 66.7 | 75.0 | - | - |
- | 東京 | 阪神 | 新潟 | 合計 | 出現率(%) |
---|---|---|---|---|---|
ALL連番 | 0 | 4 | 1 | 5 | 13.9 |
一組連番 | 5 | 5(2) | 7(1) | 17 | 47.2 |
同番 | 0 | 1 | 1 | 2 | 5.6 |
合計 | 5 | 10 | 9 | - | - |
出現率(%) | 41.7 | 83.3 | 75.0 | - | - |
- ※ 括弧内は“同枠2頭”が入った回数
- ※「同番」「一組連番」、同時に成立(13番→2番→3番 等)は「同番」としてカウント
先週も東京・阪神・新潟の3場開催。2日間計72レースで「一組連番」が計35レース、「ALL連番」が計8レース、「同番」が計5レースという内訳。「ALL連番」「同番」が引き続き堅調ながら、ほぼ通常の「一組連番」が安定した高出現。全体的な場別出現率では、東京がやや低めで日曜には唯一50%を割ったが、阪神・新潟では土日とも「66.7%~83.3%」といつも通りの高出現率を残した。
お勧めの「同枠」絡みの法則決着は、「土曜に多発し、日曜は少な目」と偏った出現となった。
前週、「ALL連番」の爆発出現分下がった「一組連番」が、通常高出現に戻った。土曜は3場計18回の出現中、10万超2回と高額配当は爆発しなかった。ただ、「同枠・一組連番」が東京2回、阪神2回、新潟3回と計7回出現し、すべて推奨人気の5番人気以内との「同枠」から5万前後の配当も多く、全場お伝えし続けている狙い方での「傾向馬券」で狙えた日であったのではなかろうか。一転日曜は、出現回数は17回とさほど変わらない安定出現したが、「同枠」など傾向馬券が少なく狙い難かった感は否めない。10万超となった2回も1着はそれぞれ1、2番人気ながら、「一組連番」となった2・3着がともに人気薄。阪神では「同枠・一組連番」が9・11番人気、新潟では8・11番人気の「一組連番」であった。それでも推奨人気との「一組連番」からでも2~6万配当は数多く出ていたので、推奨人気からの軸馬選択、「同枠・一組連番」を引き続き抑えて的中を増やしてほしい。
前週、爆発した「ALL連番」は先週も計8回、2週連続で好調堅持した。ただ先週は出現が大きく偏り、東京では土日とも0回、阪神は計5回中4回が日曜となり、新潟のみ土曜2回、日曜1回と平均的に出現した。日曜阪神は、冒頭のGⅠ「天皇賞」を含めての計4回となり、配当万馬券は3回で、1.1万から4.6万。傾向の同枠2頭絡みは1回も無かったが、すべて1~3番人気を軸とした「ALL連番」であったので、比較的抑え易かったかと思う。高配当で狙い易かったのは、土曜新潟か。推奨の1番人気3着付けで37万となった第8Rと1番人気との同枠2頭絡みから4万となった最終Rで、土曜新潟に「ALL連番」で挑んだ方には「少額投資」でいけたのではないだろうか。高出現が続くかは勿論わからないが、常に同枠2頭絡みからの「ALL連番」にはアンテナを張ってほしい。
「同番」も先週は、東京のみ不発の土日0回。全体でみても「ALL連番」が増加したことも一因ではあるが、ほぼ平均的な1日1~2回ペースに戻ってきた。高額配当も無かったので、先週「同番」で挑んだ方には最も不遇だったかもしれない。唯一、土曜阪神での決着が1・2番人気との「同番」に1番人気との同枠人気薄(11番人気)が絡んだ約3万配当。前記通り、推奨の「同枠」決着が土曜に多かったので、ここで的中できた方には「傾向馬券」となったのではなかろうか。再びの出現増加、大型配当を見据えつつ挑み続けていただきたい。
「万馬券の宝庫・最終R」は、法則決着がやや盛り返し6回中4回。ただここでも「同枠」同様、土曜に固まった出現となった。土曜は3場とも法則決着し、日曜は新潟のみ。その日曜新潟は唯一の万馬券に届かずとなり、日曜は最終Rでも不遇であった。ただ土曜は、東京・阪神が「一組連番」、新潟が「ALL連番」で、阪神・新潟はともに「同枠」絡みの推奨決着。配当も各々6万、4万と数少なかった前週までから少し上昇傾向。法則外決着からは相変わらず24万という高額配当も出ているので万馬券の宝庫は間違いない。挑み続けよう。