【金鯱賞2015予想】圧倒的不利な3歳馬に見える光明とは?

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今年も12月に入り終わりを迎えるところですが、JRAにとってはこれからがラストスパート、一年の総決算のはじまりといったところ。そして締めくくりのシーズン最初を飾る中京競馬場開催の名物レース「金鯱賞(きんこしょう)」が、今年は13頭という少頭数での開催となります。

この金鯱賞、歴史的にみて3歳馬の優勝が少なく、最後に3歳馬が優勝したのは1979年ニチドウアラシでなんと35年間勝ち星がありません。この結果の背景には斤量の設定があるのではないかと見られています。3歳馬と古馬の斤量差は2kgというのが一般的なレースですが、このレースではその差が1kgしかありません。2kgのハンデで対等と思われているところに1kgのハンデで走らなければいけない、たかが1kgとはいえ、普段よりも不利を受けるのは致し方ないところでしょう。その代わりに、過去のG1, G2優勝戦績に従い斤量が追加されていく、というハンデがありますが影響する範囲が狭く、3歳馬にとっての不利が解消されているとはいいがたいのは結果をみていただければ明らかでしょう。

そんな、不利とみられる金鯱賞に今年も挑戦する3歳馬が2頭います。ベルーフ、レーヴミストラルです。ベルーフは55kgの斤量ですが、レーヴミストラルは青葉賞(G2)の優勝があるため56kgと、多くの古馬組と同じ斤量を背負い挑むこととなります。

相変わらず今年も3歳馬勢は厳しい戦いを強いられることとなりそうですが、今年は13頭という少頭数での開催、そしてこの2頭ともに中団以降後方からの差しが得意という点に光明が見えます。というのも、競馬は基本的に先行馬をマークする形でその他の馬がついていく、というレース展開をみせます。そして、少頭数であれば最前列と最後方の距離が短くなるというのは想像に難くないと思います。最後の直線でラストスパートというところで、多頭数により縦に伸びきった馬群を後方から差し込むのと、少頭数で団子になった後方から差し込むのではどちらが有利かと言えば、圧倒的に後者になります。

例年通り3歳馬は厳しいだろうという見方がされるのであれば、レーヴミストラル、ベルーフの人気が落ち込むことも予想されます。そんなときノーチャンスだと思われていた3歳馬に活躍の芽があることを知っていれば、馬券を抑えることも出来るというものではないでしょうか?