今週の天皇賞・秋（G1、芝2000m）に登録していたロードデルレイ（牡5、中内田充正厩舎）が、出走を回避することが決まった。29日、中内田調教師が「出走の態勢が整わないため、今回は回避します」と発表した。

ロードデルレイは今年の日経新春杯を制して重賞初制覇を果たし、続く大阪杯ではG1初挑戦ながら2着と健闘。春の中距離戦線で頭角を現した1頭として注目を集めていた。前走の宝塚記念では8着に敗れたものの、暑さや過密ローテーションの影響もあり、秋に向けての巻き返しが期待されていた。

この日、ロードデルレイは栗東CWコースで4F54秒8－1F11秒9の時計をマーク。順調な調整が進んでいるかに見えたが、追い切り後に陣営は回避を決断。

ロードデルレイは東京コースで3戦3勝と相性抜群。府中巧者として期待を寄せるファンも多く、今回の回避は陣営にとっても苦渋の決断となった。今後は状態を見極めたうえで、次走を検討する方針。秋の大一番での姿は見られないが、年末に向けて再び大舞台での走りを見せる可能性は残されている。