田中学騎手は8月1日で現役引退へ、レース終了後は引退セレモニーを実施

令和7年度第1回調教師試験に合格し、調教師免許を取得した田中学騎手(50)が、8月1日の園田競馬第9レースを最後に現役を引退する。レース終了後には、園田競馬場西ウィナーズサークルで引退セレモニーが行われる予定となっている。22日、兵庫県競馬組合が発表した。
田中騎手は1993年4月15日に園田でデビュー。以降、兵庫競馬をけん引する存在として活躍を続け、地方通算2万7784戦で4745勝を挙げた。この数字は、兵庫所属騎手として歴代最多勝利数である。
重賞勝利数は80勝を数え、そのうちダートグレード競走でも3勝を記録。2014年のJpn2兵庫ジュニアグランプリ(ジャジャウマナラシ)で初のグレード制覇を果たすと、2022年にはイグナイターとのコンビでJpn3黒船賞(高知)とJpn3かきつばた記念(名古屋)を制した。長年にわたり全国の地方競馬ファンからも厚い信頼を集めた。
抜群の手綱さばきと勝負勘で数々の名勝負を演出してきた田中騎手は、31年に及ぶ騎手人生に別れを告げ、今後は調教師として新たなスタートを切る。兵庫競馬の未来を担う若き人馬の育成に、その豊富な経験と知識を注ぐことになる。
兵庫競馬を象徴する名手の引退は、ひとつの時代の終わりを意味する。田中騎手、長年の騎乗、本当にお疲れ様でした。

