【中京2歳S2025】マイケルバローズ、1週前追い切りで古馬圧倒!世代のスプリント王へ名乗り

従来の小倉2歳Sの競走条件を引き継ぎ、芝1400mのG3として新設された「中京2歳S」。キャリアの浅い2歳馬が集うため力量比較が難しいが、その中で素質の高さを示し期待を集めているのが、デビュー戦を快勝したマイケルバローズ(牡2、上村洋行厩舎)だ。
上村調教師はデビュー前から「筋肉質で芝の短いところかなと思います。厩舎でこの馬が一番早いのではと思います」と語っており、当初から短距離路線での素質を高く評価していた。その言葉通り、デビュー戦の中京芝1400mではスタートを決めて好位を追走。直線で早めに先頭に立つと、最後まで力強い脚を維持して押し切り、着差以上に余裕を感じさせる内容で勝利を収めた。
20日に行われた1週前追い切りでは、上村調教師自らが手綱を取り、CWコースで古馬2勝クラスの僚馬ミッキーチャレンジと併せ馬を実施。6F84秒8―1F11秒3をマークし、2馬身半の先着を果たした。鋭い反応と伸び脚を披露し、古馬を圧倒する動きからも充実した仕上がりがうかがえる。デビュー前から好気配を漂わせていたが、ここまでの臨戦過程はまさに順調そのものだ。
血統面も魅力にあふれる。3代母アルーリングアクトは1999年の小倉2歳Sを制した快速牝馬であり、2代母アルーリングボイスも2005年の小倉2歳SとファンタジーSを勝った実績を誇る。さらに父は日本競馬史に残る名スプリンター・ロードカナロアで、早期からの短距離適性を裏付ける配合背景を持つ。母系に代々受け継がれるスピードの血脈と、父譲りの爆発力が融合しており、この時期の2歳戦で光る資質を十分に備えている。
デビュー戦の勝ちっぷり、1週前追い切りでの豪快な動き、そして血統背景など全てが揃ったマイケルバローズ。世代初期の短距離王候補として、ここで改めて存在感を示す可能性は高そうだ。

