【洛陽S予想2018】サトノアーサー、適性距離に戻り再出発だ!
3歳春までは素質でごまかせたとしても、それ以降は個々の馬の持つ特性が大きく影響してくるのが距離適性というもの。なまじ実力がありながらもクラシックディスタンスに適性のない馬にとっては、4歳からが本番となるケースも珍しくありません。本日ご紹介するサトノアーサーも芝マイル路線なら期待に応えられる可能性が高いのではないかと思います。
栗東・池江厩舎の管理馬で、ダービー・菊花賞と穴人気で出走したためご存知の方も多いのではないでしょうか。毎日杯では同厩舎2頭出しでアルアインとのワンツーを決めましたが、その後は皐月賞馬と勝ち星なしと、明暗がくっきり別れてしまいました。
父ディープインパクトに加え、母キングスローズもニュージーランドではG1を含め重賞6勝をあげた良血、さらにクラシック実績も豊富な池江厩舎所属という点からも、2度の重賞2着によって本賞金には余裕があっただけにクラシック路線を歩むのは自然な流れだったのかもしれませんが、母も母父リダウツチョイスもどちらも短距離で実績をあげてきた競走馬。神戸新聞杯こそ3着をキープできたものの、菊花賞で11着に敗れてしまったのはやはり距離の壁と言えるのかもしれません。
前走リゲルステークスでは久々に2000m以下への出走し2着となりましたが、同期のレッドアンシェルに敗れました。とは言え、その前が3000mの菊花賞ということもあり、馬がペースに戸惑った可能性も否めません。今回は再度マイルかつ重賞ではなくオープンへの挑戦というのは、陣営側の復活の願いを感じさせるものです。
久々の勝利に向けて更なる後押しとなるのは、日本にもファンの多い世界の名手ライアン・ムーア騎手を鞍上に確保しての出走となる点。ここで勝利して本賞金を加算しても安田記念へ向けて安牌と言える戦績ではありませんが、芝マイル以下の路線はディープインパクト、キングカメハメハの勢力が手薄ということもあります。まだ4歳と先の長いこの馬が復権の兆しを見せるかもしれません。