【七夕賞2026】サヴォーナ"完全復活"へ、1週前追い切り自己ベスト更新で状態急上昇
公開: 2026/07/02 16:24

サマー2000シリーズ初戦・七夕賞へ向け、最も存在感を放った1頭がサヴォーナだ。
1週前追い切りでは栗東坂路で4ハロン51秒2-ラスト1ハロン12秒5をマーク。終いまで一杯に追われる内容だったとはいえ、自身の坂路自己ベストを更新する好時計を叩き出した。
数字だけでも評価できる内容だが、それ以上に目を引いたのは動きの力強さだった。
坂路で自己ベスト更新!叩き2戦目で一段上へ
中竹和也調教師は追い切り後、「迫力のある動きだったね。前走はこわごわ仕上げる感じで、ひと叩きのつもりだった。その後はここに照準を合わせて調整してきた。前回より体の水っぽさも抜けている」と状態面への自信を口にした。
このコメントは非常に興味深い。復帰戦となった福島民報杯を勝ちながらも、陣営の認識は「本番はまだ先」というものだった。それでも長期休養明けで勝ち切ったのだから能力の高さは疑いようがない。
今回はその復帰戦をひと叩きし、明確に七夕賞を目標として乗り込まれてきた一戦。自己ベスト更新という事実は、仕上がりが前走以上にあることを裏付けている。
前走は能力だけで勝ち切る強い内容
約1年5カ月ぶりとなった前走の福島民報杯は、多くのファンが半信半疑で見守る一戦だった。
しかしレースでは4コーナーで早々に2番手へ進出すると、直線では危なげなく抜け出し、2着馬に1馬身3/4差をつける完勝。ブランクを全く感じさせない内容で待望のオープン初勝利を飾った。
展開や相手関係に恵まれた面はあったとはいえ、長期休養明けという大きなマイナス材料を抱えながら勝ち切った価値は非常に大きい。
あの一戦で「復帰できた」ではなく、「すぐにオープンで通用する」ことを証明したと言えるだろう。
サヴォーナはこれまで18戦4勝。数字だけを見ると派手さはないが、重賞では2023年神戸新聞杯、2024年日経新春杯で2着。さらに菊花賞5着、天皇賞(春)6着と、常に一線級を相手に善戦を続けてきた。
あと一歩タイトルへ届かなかっただけで、能力そのものは以前から重賞級だった。
上積みは十分、勢いを持って七夕賞へ
今回は復帰戦から中8週で七夕賞へ直行するローテーション。
前走で実戦勘を取り戻し、今回は目標を定めて調整を進めてきたことからも、陣営の本気度が伝わってくる。
坂路自己ベスト更新に加え、「体の水っぽさが抜けた」というトレーナーのコメントからも、休養明け特有の緩さはほぼ解消されたと判断していいだろう。
父はキズナ、母はテイケイラピッド、母父はスニッツェルという血統背景を持つサヴォーナ。近親には小倉2歳S2着のレオパルディナや、ダートオープンまで出世したユアヒストリーがおり、一族のポテンシャルは高い。
編集部が今回の追い切りで最も評価したいのは、「時計」ではなく「過程」。
復帰戦はあくまで叩き台。その状態でオープン特別を完勝し、今回は目標を七夕賞一本に定めて自己ベストを更新するまで状態を引き上げてきた。この上昇カーブは非常に魅力的だ。
重賞では何度も惜敗を繰り返してきた実力馬が、長いトンネルを抜けて本格化を迎えつつある。七夕賞は、サヴォーナが悲願の重賞タイトルを手にする絶好の舞台となるかもしれない。

