【ラジオNIKKEI賞2025予想】軽ハンデ馬が波乱の立役者に!53kg背負うスナークピカソに注目

日曜の福島メインは3歳限定のハンデ重賞「ラジオNIKKEI賞」が行われる。各馬の出走レース数がまだ少ないこの時期にハンデ戦で行われるため、わずかな斤量差が結果に大きく影響する可能性が高い。
そんな中で注目したいのが、アジアエクスプレス産駒のスナークピカソだ。今回のハンデは53kg。1勝馬の多くが52〜55kg、2勝馬やオープンクラスの馬は54〜57kgに振り分けられており、実績に応じた配分となっている。スナークピカソは1勝クラスの立場だが、実戦経験が豊富で重賞でも好走歴がある。そのうえでの53kgは、相対的に見て非常に恵まれた斤量設定だと言える。
前走はオープンの白百合Sで6着。全馬が57kgを背負う定量戦だった中、今回出走してくる2着馬センツブラッドには0.5秒差、3着のバズアップビートとは0.4秒差だった。しかも、スナークピカソはこのレースでハイペースの逃げを打ち、厳しい展開を演出。その中での粘り込みであり、着順以上に内容は評価できる。今回はセンツブラッドが56kg、バズアップビートが55kgでの出走。斤量差がついた今回は、逆転の可能性は十分にある。
さらに2走前のスプリングSでは6着。当時の2着馬フクノブルーレイクとは0.6秒差、スナークピカソは57kgを背負っていたが、今回の斤量差は4kg。数字上は逆転可能な範囲にある。また、このとき7着だったレーヴブリリアントは、今回54kgでの出走予定だが、スナークピカソに先着されており、こちらも斤量的に有利といえる。
距離適性にも注目したい。スナークピカソは1800m戦をすでに3戦経験しており、同距離での実績がある。出走メンバーの中には1600mや2000mからの転戦馬も多く、1800mに特化した経験値は武器になる。
さらに鞍上の小沢大仁騎手にも注目だ。キャリア5年目ながら、先週時点で全国リーディング20位につけており、ローカル競馬で着実に力をつけている。スナークピカソには新馬戦から継続騎乗しており、馬の特徴を最も理解している存在だ。重賞勝利こそまだないが、今回は人馬ともに初タイトルの大きなチャンスといえる。
ハンデ戦特有の妙味と斤量53kgの恩恵、そして実績ある小沢騎手とのコンビを考えれば、スナークピカソには勝機が十分ある。ラジオNIKKEI賞は、このコンビにとって重賞制覇の絶好機となる。

