【JRAスプリンターズS予想】サトノレーヴ主役も「前走海外G1」は不振データに該当

日曜の中山メインは芝1200mの電撃戦・スプリンターズSが行われる。秋のスプリント王決定戦として注目を集める一戦だ。
海外からは香港の実力馬ラッキースワイネスが参戦を予定しているが、過去10年で外国馬は5頭すべて着外。また、セン馬の苦戦傾向も続いておりデータ上は極めて厳しい戦いが予想される。
注目馬はロードカナロア産駒のサトノレーヴ。名スプリンター・ハクサンムーンの弟であり、鞍上は名手モレイラ。昨年の香港スプリント以降、5戦連続でのコンビ継続となる。今年3月の高松宮記念を制した後、香港とイギリスでG1に出走し、いずれも2着と健闘した。しかしながら、昨年のこのレースでは7着に敗れており、雪辱を期す一戦となる。ただし、過去10年で「前走が海外G1」の馬に連対例がなく、この点が唯一の不安材料となる。
昨年の覇者ルガルも当然有力視される。ドゥラメンテ産駒で、昨年のスプリンターズSでは9番人気の低評価を覆して優勝を果たした。以降のレースでは掲示板止まりの戦績が続いているが、今回は得意の中山芝1200mに加え、4か月の休養を経てじっくり仕上げられており、再び川田騎手とのコンビ継続も心強い。ただし、この馬も前走が海外G1であり、データ面では不安が残る。
レース傾向としては過去10年の勝ち馬のうち8頭が1~3番人気に支持されていた。上位人気が結果を残しやすい傾向にある一方で、2022年はジャンダルム(8番人気)、2024年はルガル(9番人気)が勝利しており、直近では波乱傾向も見逃せない。
また、世代別では幅広い年齢層から勝ち馬が出ているものの、8歳以上の馬は過去10年で未勝利。今年の出走予定馬ではウインカーネリアンがこの該当馬となり、評価は慎重に行う必要がある。
ステップレースも多様化しており、勢力図は例年以上に混戦。そのうえ過去10年の枠順傾向では6枠と8枠から勝ち馬が出ていない。特に人気馬がこれらの枠に入った場合には取捨選択がカギとなる。
王者サトノレーヴの雪辱か、ルガルの連覇か、それとも伏兵の一撃か。データと実力が拮抗するこの一戦は最後まで目が離せない。

