【ステイヤーズS予想2015】格上挑戦のトルークマクトが素質開花か!?
JRAの重賞の中で3,600mという最も長い距離で開催されるステイヤーズステークス。数少ない長距離レースの中でも一番最後の直線で一番根性が見られるという馬の精神力を試されるような特別なレースと言ってもいいでしょう。これまでにトウカイトリックやデスペラードなど、根性自慢の馬が活躍してきました。
今年は、3年前と昨年ともに2着のファタモルガーナをはじめ、メイショウカドマツやスズカデヴィアスなどの実績組に加え、3連勝中のアルバート、1600万で連続して好走しているトゥインクルやカムフィー、カノンあたりが中心となりそうな中で狙ってみたいのが2連勝中のトルークマクトです。
トルークマクトは2連勝中とは言え、500万、1000万の平場の連勝ということで格下感は否めません。そのためにそこまで注目されないとは思いますが、なおさら今回のステイヤーズステークスが狙い目なのです。血統的に言えば、お父さんが菊花賞で2着となったアドマイヤジャパンで母父がハイシャパラルであれば距離はまず問題ないと言えます。好走の下地はない訳ではないということです。
しかしトルークマクトは、菊花賞を目指して臨んだセントライト記念で9着に敗れ、菊花賞には出れなかったのですが、それからはずっと長距離路線を歩んできました。それでも500万なら通用しても1000万になると結果が出ずに、条件戦をうろうろしている感じだったのが、ここ2戦で目が覚めたかのような連勝劇を飾ったのです。
ただ平場戦ですし、そこで4番人気、7番人気とそんなに人気がない形での連勝ですから、フロックかたまたまと思われても仕方がないのも事実です。
それでも狙ってみたいと思わせるのが、この馬のそのセントライト記念でのレースっぷりなのです。
1番の最内枠から先行し、直線前を交わす脚色が十分ありながら包まれてしまい、出せずに脚を余す感じで敗退してしまっているのです。
それで菊花賞には出走出来なかったのですが、あそこでもし直線抜け出せるスペースがあったなら、菊花賞でも結構いいところにきたのではないか?と思わせるようなレースだったのです。その後の路線からも長距離適性を厩舎側は分かっているのだと思いますが、ようやくその適性を発揮することが出来るようになったのがこの連勝につながったのかもしれません。
もしそうであれば、セントライト記念のリベンジをこのステイヤーズSでやってのける可能性は十分あると思います。まだ人気がそこまでではない今回こそが、トルークマクトの最大の狙い目と言っても過言ではないでしょう!