今週はいよいよ生まれ変わった京都競馬場が開幕される。記念すべき開幕週の日曜メインは安田記念への切符がかかった一戦「読売マイラーズカップ」が開催。マイルの大舞台へ向けて実績馬が集まる注目の一戦となる。
今年の優勝候補の最右翼は、2021年のNHKマイルCの覇者シュネルマイスターで間違いないだろう。同年のマイルCSと昨年の安田記念でも2着と、マイル路線ならさすがと思える戦績を残している。ここは実績・地力ともに上位の存在となるが、気になるのは近走の不振ぶり。
2021年の毎日王冠勝利以来勝ち星から遠ざかっており、人気以下の着順連発で期待を裏切るレースが続いている。とくに昨年秋からは不振続きで、秋初戦のスプリンターズSは距離が短すぎたとは言え見せ場なく9着敗退。続くマイルCSも1番人気に推されるも、密集した中で動けず5着敗退。12月の香港マイルでは日本馬で格下のダノンスコーピオンに先着され、最下位の9着に敗退。そして前走の中山記念では4着と善戦はしたものの、逃げたドーブネを捉えることはできずに4着と、G1馬らしからぬ負け方をしている。
復活が期待されながらも、昨年は結局0勝でフィニッシュ。血統的にもやや早熟傾向の印象があるKingman産駒というこどで、ピークを迎えて能力が下降してきていると見るファンも出てきているようだ。G1では決まって3番人気以内には推される人気馬であったが、今年初戦の中山記念ではG2ながら4番人気と評価も下がってきている。
開幕週のワンターンコースで結果を出してきた馬なだけに、好走条件は揃っている。実績上位のここは負けられない一戦となる。ここを制して不振打破への足掛かりとし、G1の大舞台で再び活躍する姿を披露してもらいたい。