中山マイルで行われる牝馬限定のハンデG3「ターコイズS」がいよいよ開催。2015年に重賞格上げ後も波乱決着が連発しており、その難しい条件からも各馬の評価に毎年頭を悩まされる一戦だ。
今年も甲乙つけがたいメンバー構成で混戦ムードが漂っているが、中でもとくに注目したいのが桜花賞・2着の実績を持つ3歳牝馬・コナコーストだ。
今年初戦のエルフィンSで2着に好走すると、続くチューリップ賞、桜花賞ともに連続2着とハイレベルなマイル戦で活躍。1勝馬という身ではあるが、素材の高さを見せつけてきており、古馬牝馬相手にどこまでやれるかに期待と注目が集まる。
桜花賞ではリバティアイランドの2着。オークスは7着、休み明けで臨んだ秋華賞は8着と結果が出ていない。前走の秋華賞では逃げて上手くペースを落として4コーナー先頭で直線を迎えるも、ゴール前で次々に交わされての8着だった。全体の流れは良かっただけに、残せなかったのはやはり距離が長かった影響もありそうだ。
今回は3戦3連対中の得意のマイル戦ということで、パフォーマンスも上がってくるはず。マイルG1の桜花賞では鮫島騎手の積極的な騎乗で、流れる展開を前々で粘り切り、牝馬三冠リバティアイランドと0秒2差の2着と好内容の競馬を展開した。この内容は高く評価せざるを得ないだろう。
とは言え今回は人気馬が尽く期待を裏切る波乱含みの一戦ということで、疑ってかかることも必要になってくる。
この馬はエンジンのかかりがやや遅い上に、坂を登ってからは伸びていくが、上りの途中ではややモタつく印象がある。道中の位置取りが後ろすぎると最後は苦しくなるので、少なくとも中団くらいにはつけたいところ。しまいの脚を活かす競馬を展開する必要もあり、このあたりは騎手の手腕にもかかってくる。
鞍上の鮫島騎手は前走の積極策や桜花賞での騎乗ぶりは評価できるが、エルフィンSでは折り合えずにかかってしまって最後も脚を余していたので、道中リズムに乗れないと再度取りこぼしということも有り得そうだ。
結果を出していながらオークスでレーン騎手へ乗り替わりとなったのは、鮫島コンビを応援していたファンとしては残念だったが、改めて前走からコンビが復活したのは喜ばしいこと。昨年は重賞4勝、今年は重賞2勝と近年はメキメキと力を付けて好実績を積み重ねている騎手でもあり、個人的には期待を込めて応援していきたい騎手でもある。コナコーストとのコンビで上位へ上り詰めていってもらいたいという想いも込めて、コナコースト✕鮫島コンビを有力視したい。