今週末は2歳重賞の「新潟2歳S」が新潟競馬場で開催されます。新潟、福島、小倉、中京、東京、各地から新馬戦や未勝利戦を勝ってきた2歳馬達が集まり、デビュー後初となる重賞戦に挑みます。今回は出走予定馬の中でも上位人気となりそうな有力馬3頭をピックアップしましたので予想の参考にお役立てください。
コートアリシアン(牝2、伊藤大士厩舎)
東京1600mのデビュー戦を5馬身差で圧勝したコートアリシアン。ゲートで隣の馬に寄られる不利がありましたが、出負けからしっかりとリカバリー。5番手に付けて脚を溜めて追走し、直線は上がり2位よりも0秒7速い33秒3の末脚を繰り出し、早め先頭から5馬身差で圧勝しました。大きく出遅れたことは課題となりそうですが、その後の競馬は圧巻で、デビュー戦としては上々です。今年の東京新馬戦で最も速い上がりタイムをマークして勝利しており、早くも新種牡馬サートゥルナーリアから大物候補の登場を予感させてくれています。直線の長い新潟マイルなら、皐月賞を制した父譲りの切れ味が活きてくるでしょう。
シンフォーエバー(牡2、森秀行厩舎)
新潟マイルのデビュー戦を逃げ切って快勝したシンフォーエバー。五分のスタートからスピードの違いでハナに立つと、半マイル50秒0のスローを展開。その後は並び掛けられることなく危なげない競馬で2馬身半押し切る強い内容で圧勝しました。上がり3Fは33秒3としまいもしっかりと伸びており、展開の利があったとはいえ、ラスト2Fは10秒7-11秒0という好ラップ。逃げても良さそうですが、前走は直線持ったままでラストも流しており、末脚は控えても切れそうです。同じ新潟マイルで強い勝ち方をしている点も好材料で、舞台適性の高さはすでに証明済み。岩田康誠騎手との初コンビで重賞初制覇となるかに注目です。
スターウェーブ(牡2、武井亮厩舎)
東京1400mのデビュー戦を快勝したスターウェーブ。好スタートを決めるも5番手と控える競馬を選択し、直線は外から内へと進路を変えて抜け出し、上がり33秒4で差し切って快勝。雨が降った後の時計がかかる稍重としては十分な時計と上がりで勝ち上がっており、今の新潟の馬場ならより強い末脚を発揮してくれそうな気配です。昨年のセレクトセール・1歳セリで3億3000万円の高値をつけた高額馬で、マイルG1を4連勝した名マイラー・キングマンを父に持ち、英G1インターナショナルS優勝アラビアンクイーンなどを近親に持つ超良血です。大物感ある1頭なだけに、ここから大舞台への飛躍を期待したい1頭です。