先日の京都大賞典ではキセキに初めて騎乗した浜中騎手が、後方待機策から末脚を伸ばして2着と、1番人気支持にはこたえられなかったものの、宝塚記念に続く2着を確保しました。阪神大賞典、天皇賞（春）と不可解な大敗を喫していた時期から比べると、ようやくスランプから脱したと思える走りを見せてくれました。

キセキは3歳時は控える競馬で力をつけて菊花賞勝利、その後は戦績が落ち込んだものの、逃げ、先行策を取るようになって再びG1戦線で勝ち負けを演じる力を取り戻してきた馬だけに、今回騎乗する浜中騎手としても、乗り方は悩ましいところがあったのではないでしょうか。

そういった意味で、乗り方が決まっている、こう乗れば結果が出るといったわかりやすい馬に騎乗するのは、騎手としては負担が少ないのではないでしょうか。今週土曜京都競馬10レースに組まれている3歳以上2勝クラスの特別戦・清滝特別に登録しているダンツイノーバもそんな1頭です。

父はメイショウボーラー、母の父はアグネスタキオンという血統背景で、距離適性はアグネスタキオン、戦法はメイショウボーラーといったイメージの競馬でこれまで結果を残しており、芝の中距離で、逃げか2番手追走の競馬で結果を残してきています。

今年に入りほぼ毎月出走という厳しいローテーションに思えますが、馬体は450キロ前後で安定して出走できており、夏休みなしでの参戦で疲労は気になるものの今回も有力視される1頭です。

京都競馬場ではこれまで4戦して【0-3-1-0】と勝ちこそないものの安定感ある走りを見せていることから、今回も大崩れはしないものと思われます。

騎乗する秋山騎手は近走この馬の主戦といえる状態で、秋山騎手とのコンビで特に安定感があり、好相性を示しています。

人気が割れそうなだけにそこまでの高配当は望めないかもしれませんが、馬券検討からは欠かせない1頭ではないでしょうか。