北海道開催も終わり、今週から中山競馬場と阪神競馬場での開催となり、いよいよ秋競馬となってきました。その秋競馬の古馬勢最初の重賞となるのが京成杯オータムハンデキャップです。開幕馬場でハンデ戦という難しい条件に加え、例年頭数が揃うこともあって、これまで荒れるレースとしても知られています。
今年も16頭と頭数が揃い、予想が難しそうですが、今年のメンバーを見渡すと気になる共通点を持つ馬が2頭いたのです。
その馬は、アルマディヴァンとスマートオリオンです。ぱっと見ると、ともに6歳という年齢的な共通点がありますが、それ以外の大きな共通点があるのです。それは、お父さんが朝日杯を勝っている。ということなのです。
今でこそ朝日杯2歳フューチュリティステークスとして阪神競馬場で行われていますが、数年前までは中山競馬場で行われる朝日杯2(3)歳ステークスでした。今回の京成杯オータムハンデの出走馬は、ディープインパクトをはじめキングカメハメハ、クロフネ、ダイワメジャー、スペシャルウィーク、マツリダゴッホなど種牡馬としても活躍するそうそうたる馬達ですが、これら馬達は以外にも朝日杯2(3)歳ステークスは勝っていない馬ばかりなのです。
そんな出走馬の中で、2頭だけ朝日杯2(3)歳ステークスを勝っているのが、アルマディヴァンの父メジロデイリーとスマートオリオンの父グラスワンダーだけなのです。メジロデイリーは、その後のケガで活躍ができませんでしたが、グラスワンダーは言うまでもなく朝日杯を勝った3歳時でも有馬記念を勝てたのでは?と言われた怪物で、実際にその後の有馬記念も勝利しています。まあお父さんが勝ったからと言っても産駒が全馬中山が得意!ということもないのですが、勝っていない馬よりは、適性があるのは間違いないはずです。
そうであれば、この開幕でハンデ戦と言う難しい条件の中、血の力で好走する確率は意外に高いかもしれません。しかも今回アルマディヴァンとスマートオリオンは、それほど人気にもならないでしょうから、うまくすれば結構な高配当の穴を開けてくれるかもしれません。血統的に好走する下地があるだけに、無視はできないと思いますよ。