【セントライト記念2025予想】狙い目は伏兵ビーオンザカバー!ペース流れれば後方一気

ビーオンザカバーは前走のラジオNIKKEI賞・4着から参戦。
前走はスタートで1馬身ほど出遅れ、最後方からの競馬を余儀なくされた。小回り1800mの福島コースでは流れに乗り切れず、直線の短さも響いたが、馬群を捌きながら外へ持ち出して出走メンバー中最速となる末脚で追い込み、素質の高さを改めて示した。折り合いに進境を見せている点からも、より広いコース、さらには距離が延びる今回の中山2200mルは明らかにプラスといえる。
実際、2走前には中山芝2000mで行われた山藤賞を快勝。道中はしっかりと折り合い、直線では力強く抜け出して2着馬に影を踏ませなかった。中山コースでの実績と経験は、今回の大舞台で心強い材料だ。また、デビュー戦では後にNHKマイルC2着となるマジックサンズの2着に好走。今年1月の1勝クラスではアロヒアリイと首差の接戦を演じており、現3歳世代の中でも早くから世代上位級の能力を示してきた。
今回はレース展開も味方しそうだ。逃げ馬候補として注目されるサクラファレルを楽に行かせたくない各陣営の思惑が働けば、先行馬には厳しいペースが想定される。最内枠を得たジーティーアダマンの出方も鍵となるが、ハイラップの消耗戦になれば鋭い差し脚を武器とするビーオンザカバーにとって願ってもない展開となるだろう。これまでのレース内容からも、直線の長さと坂のある中山はまさに舞台設定が整った格好だ。
実績面では重賞勝利こそないものの、世代上位との対戦歴や持ち時計を踏まえれば能力は十分に通用する。伏兵的な立場ゆえに人気は大きくは集めない可能性が高く、馬券的妙味も際立つ。スタートさえ決めれば、強烈な末脚で一気に突き抜けるシーンも想定できる。セントライト記念は菊花賞への重要な前哨戦であり、クラシック最後の1冠を目指す上でここは落とせない一戦。充実の秋を迎えたビーオンザカバーが、世代の主役争いに名乗りを上げるか注目が集まる。

