【ブラジルカップ2025予想】前走勝ち馬が不振!ジンクスを破るのは誰か?

今週日曜の東京競馬場メインは、ダート2100mで行われる3歳以上オープンのハンデ・リステッド競走「ブラジルカップ」が開催。今年は登録13頭が全馬出走可能で、実力伯仲の一戦となった。
過去5年のデータでは、逃げ馬がすべて着外に敗れており、逃げ切りは極めて難しい傾向が見られる。今年は前走で逃げた馬が不在とあって、展開の読みづらい一戦となるが、鍵を握るのはキズナ産駒の4歳牡馬カゼノランナーだ。かつては逃げて1勝クラスを制したが、現在は控える競馬で2勝クラス、3勝クラスを連勝中。自在性を身につけた今なら、展開ひとつで上位進出も十分可能だ。
また、同じ東京ダート2100mのスレイプニルステークス組は、このブラジルカップと非常に相性が良い。過去2年は、同レースの勝ち馬ダノンラスター、メイプルリッジがともに2着と好走しており、今年はその流れをドレフォン産駒クールミラボーが引き継ぐ構図だ。前走1着馬が過去5年間勝てていないという不安材料こそあるが、今回も引き続き戸崎圭太騎手が騎乗予定。57キロのハンデ据え置きなら、安定感ある走りを見せる可能性は高い。スレイプニルSに続く勝利で、“3度目の正直”を果たすシーンも期待できる。
一方、アジアエクスプレス産駒の6歳牡馬ブレイクフォースも侮れない存在だ。ハンデ57.5キロとやや重めではあるが、マーチステークス4着、アンタレスステークス5着と、ダート中距離で安定した実績を積み上げてきた。今回も前走に続き菅原明良騎手とのコンビ継続。菅原騎手は先週のスワンステークスでオフトレイルを勝利に導いており、勢いは十分だ。実績・充実度ともに上位で、展開ひとつで突き抜ける場面もある。
逃げ馬不在でペースが読みづらく、各馬にチャンスがある混戦模様。クールミラボーの勢いか、ブレイクフォースの地力か、それとも新星カゼノランナーの台頭か。秋の東京ダート戦線を占う注目の一戦となる。

