【セントウルS予想2025】主役はママコチャ、本番のスプリンターズSに向けて視界良好だ!

9月7日(日)、阪神競馬場で行われるセントウルステークス(芝1200m)には、2年前のスプリンターズS覇者ママコチャ(牝6、池江泰寿厩舎)が出走する。中京開催だった昨年の本レースで2着、前走の京王杯SCでもレコード決着の2着と、常にハイレベルな戦いを続けており、今回が22戦目にして初の阪神芝1200m挑戦となる。重賞3勝目、そして本番のスプリンターズSへ向けた重要な一戦だ。
昨年のセントウルSでは大外枠から押して好位を取りに行き、前半3ハロン33.6秒のハイラップを積極的に追走。直線でも外を回りながら力強く伸びて2着に健闘した。当時は牡馬換算で59キロ相当の斤量を背負っており、実質G1レベルの流れで崩れなかった内容は高く評価できる。鮫島克駿騎手も「筋肉の質が完全にスプリンターになっていた。返し馬でも動ける態勢にあった」と語り、次走への自信を口にした。
レーススタイルは好位から中団につけ、直線で確実に脚を伸ばす安定感が武器。阪神芝1200mは急坂と短い直線が特徴で、瞬発力と持続力を兼ね備えるママコチャには理想的な舞台だ。昨年の中京開催のセントウルSや函館スプリントSでも好走しており、馬場適性の幅広さも証明済み。稍重から重馬場にも対応できる点は強調材料である。
さらに、8月27日の1週前追い切りでは、栗東CWコースで6F80秒9-1F11秒3の好時計をマークし、鋭い伸びを披露。仕上がりは良好だ。5~9月の夏場の戦績も【4-3-1-2】と得意にしており、開幕週の高速馬場にも対応可能だ。課題はハイペースでのポジション取りだが、近走のレースセンスなら十分克服できるだろう。
斉藤助手は「昨年と同様に状態は安定している。この暑さも苦にしないし、初の阪神も機動力があるので合っていると思う。G1馬らしい走りを期待したい」とコメント。
実績・内容ともにG2の舞台では一枚上の存在であるママコチャ。本番のスプリンターズSへ視界を広げるためにも、ここでの勝利は欠かせない。阪神芝1200mで真のスプリンターとしての力を証明する一戦となるだろう。

