【ムーランドロンシャン賞2025予想】アンリマティス中心視で盤石か?実績・適性最上位

フランス競馬の伝統あるマイルG1「ムーランドロンシャン賞」に、今年は欧州の強豪が顔を揃えた。今季のG1サセックスS、ロイヤルアスコットのクイーンアンSでともに2着のロザリオン、仏1000ギニーを制したザリガナといった実力馬に加え、日本からはゴートゥファーストが挑戦する。だが、実績の面で最上位に位置するのは仏2000ギニー、そしてBCJターフのマイルG1を制したアンリマティスだ。
アンリマティスは5月、同舞台で行われた仏2000ギニーを制覇。続くセントジェームズパレスSでは2着、サセックスSでも初めての古馬戦ながら3着と安定した走りを続けている。前走はセントジェームズパレスSで敗れたフィールドオブゴールドに先着し、改めて世代屈指のマイラーであることを証明した。
アスコット、グッドウッドと近2戦は惜敗が続いているものの、今回はすでに仏2000ギニーで勝ち切った舞台・パリロンシャンのマイル戦。勝負所で内を突いて伸びた仏2000ギニーでは、好メンバー相手に1分33秒91というコースレコードを更新しての勝利であり、内容は高く評価できる。
レース後にオブライエン師が「マイラーだと思います」と語った通り、本格的にマイル路線へ舵を切った同馬。3歳馬として斤量の恩恵を受けられる今回、再び頂点を狙う条件は整った。
血統背景も超一流だ。父はウートンバセット、母は2011年にコロネーションSとジャックルマロワ賞を制し、日本のマイルCSにも参戦したイモータルヴァース。半姉テネブリズムも21年チェヴァリーパークS、22年ジャンプラ賞とG1を2勝している良血馬である。ここを制して名実ともに「世界のトップマイラー」としてその名を轟かせるのか。注目の一戦となる。
日本国内でも人気を集めそうだが、実績と適性の高さを考えれば、ここはアンリマティス中心に馬券を組むのがセオリーと言えそうだ。

