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【富士ステークス2025予想】休み明けのジャンタルマンタルに試練、不安データと期待が交錯

2025/10/17 12:58
【富士ステークス2025予想】休み明けのジャンタルマンタルに試練、不安データと期待が交錯

今週土曜の東京競馬メインレースは、秋のマイル王決定戦・マイルチャンピオンシップの前哨戦となるマイルG2「富士ステークス」。1着馬にはマイルCSへの優先出走権が与えられる重要な一戦で、今年は登録15頭が全馬出走可能となった。

過去10年のデータを紐解くと、勝ち馬はいずれも5番人気以内に収まっており、基本的には上位人気馬が強いレースといえる。一方で、3着には伏兵の台頭もあり、昨年は9番人気ロジリオン、一昨年は6番人気ソーヴァリアントが食い込むなど、波乱が生まれる余地もある。脚質別に見ると、逃げ馬は過去10年間すべて着外と苦戦傾向が顕著。スローペースであっても最後は差し・追い込みが台頭するのが東京マイルの特徴だ。

そんなデータを踏まえると、栗東・森秀行厩舎のシンフォーエバーにはやや厳しいデータが並ぶ。前走の中京記念では逃げ粘って2着に好走したが、富士Sで逃げ切り勝ちを収めるのは容易ではない。展開面での不利をどう克服するかが鍵となる。

また、「前走2着馬が勝てていない」というのも興味深い傾向だ。過去10年間、前走2着から富士Sを制した馬はゼロ。今年は安田記念2着のガイアフォース、NHKマイルC2着のマジックサンズがその該当馬で、いずれも人気を集めることが予想されるが、この“2着の壁”を破ることができるか注目される。

そして、今回最有力と目されるのが今年の安田記念覇者、ジャンタルマンタル(栗東・高野友和厩舎)だ。東京芝ではこれまで3戦して【2勝・2着1回】と連対率100%。唯一の敗戦は芝1800メートルの共同通信杯で、相手は後の皐月賞馬ジャスティンミラノだった。東京マイルでの適性は申し分なく、再び主戦・川田将雅騎手とのコンビで臨む今回は、実力・安定感ともに最上位の存在といえる。

ただし、気になるのは休み明けのパフォーマンス。昨年の香港マイルでは秋初戦でまさかの13着に沈んでおり、久々の実戦にやや不安を残す。それでも、調整過程は順調そのもので、得意の東京コースならその不安を打ち消す走りを見せる可能性が高い。

マイル王へのステップとして重要な意味を持つ富士ステークス。今年もデータ派、実績派の思惑が交錯する中、ジャンタルマンタルが堂々と“王道復帰”を果たすのか、それとも新興勢力が牙を剥くのか。秋のマイル戦線を占う熱戦に注目が集まる。

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