【福島記念2025予想】「内枠」「軽ハンデ」「ベテラン勢」に注目!

今年最後の関東ローカル重賞となる福島記念は、例年ハンデ戦らしい波乱含みの一戦となっている。2022年は10番人気が優勝し、2023年は12番人気が2着。昨年は7番人気と6番人気のワンツー決着となっており、上位人気の信頼度は低い。1番人気と2番人気が揃って連対したのは5年前まで遡らなければならず、人気薄の台頭が目立つレースといえる。
一方で“人気薄だけ”を狙うのも危険だ。3番人気馬は過去数年安定して馬券に絡んでおり、中穴クラスが鍵を握る構図となっている。また軽ハンデ馬にも注目したい。この3年で53kgの2着、54kgの1着、52kgの2着が出ており、斤量利を生かした好走例が続く。ただし、これら3頭はいずれも牝馬で、3番人気と6番人気の範囲。真の大穴というより「人気に支持された軽量馬」が狙い目となる。
さらに年齢面では6歳以上のベテラン勢が優勢。勢いで上位人気に推される若い世代は割り引きたい。また近年は内枠が好成績で、枠順がレースの行方を左右する可能性は高い。前走ローテはオープンクラスの中距離戦が王道だが、京都大賞典(芝2400m)組も軽視禁物。前走人気や着順は評価を下げる理由にならない。以上を踏まえ、注目したいのは以下の4頭だ。
イングランドアイズは準オープンの身でG3勝ちを果たした素質馬。前走のチャレンジC(5着)も掲示板を維持しており、ハンデも54kgと軽め。今回も力は通用する。枠も2枠4番と内目の枠を引けており、好条件が揃っている。
アラタは昨年の福島記念勝ち馬で、同レースで3着2回と舞台適性が高い。前走G2で3着と勢いも十分だ。8歳馬で鞍上は横山典弘騎手というベテランコンビは、一発に期待したくなる。
クリスマスパレードは牝馬G1で小差の競馬を演じており、ローカルのハンデG3なら力上位。今回上位人気が予想される期待馬だが、最内1枠1番、前走から1kg減の56kgで臨める点など、好材料は揃っている。上手くスタートさえ決まれば圧勝も。
コガネノソラは昨年のクイーンSの勝ち馬で、前走の小倉牝馬Sでも3着と能力面は通用するが、56kgが課題となる。さらに骨折休養明けと課題は多いが、鉄砲実績があり、枠も3枠6番と好枠も引けている。人気薄が予想されるここは激走期待の伏兵馬として警戒しておきたい。
荒れる傾向は続いているものの、データから導かれる狙いは「内枠・軽ハンデ・実績あるベテラン・中穴クラス」。条件が揃う馬を見極めたい一戦となる。

