【チャンピオンズC予想2017】コパノリッキー前人未到の記録へ向けて絶望的なデータ覆せるか?
昨年引退したホッコータルマエに並ぶG1競走10勝タイ記録を持つコパノリッキーが前人未到の11勝へ向けてチャンピオンズカップへ挑む。コパノリッキーに残されたレースは残す所このチャンピオンズカップと、年末の東京大賞典の2レースのみ。来年からは種牡馬として新たな馬生を送ることが決定しているため、単独記録を樹立するためには少なくともどちらかのレースでは優勝しなければいけない。
今年に入ってからも、かしわ記念とマイルCS南部杯で連勝しており、7歳にして初挑戦となったJBCスプリントでも2着に入るなど衰えを見せる素振りはない。そんなコパノリッキーの新記録樹立に向けて絶望的なデータがここにある。まずチャンピオンズカップ、東京大賞典ともに過去3年連続で出走しているが未だ優勝経験はない。G1なので未勝利でも仕方ないと言えばそれまでだが、コパノリッキーほどの馬が3度ずつ挑み実を結ぶことができないには、何か理由があると考えてみるべきだろう。
最初に思い浮かぶのはコース適性。しかし、チャンピオンズカップの行われる中京ダート1800mはG1ではないにせよ、G2東海ステークスで優勝している。相手関係が違うとは言えども、インカンテーションなど一流どころも出走してきたレースであり、チャンピオンズカップに3度出走し、掲示板にも乗れないほど相性が悪いコースとは思えない。また、東京大賞典が行われる大井2000mコースでは帝王賞を一度、JBCクラシックを二度優勝しており、むしろ自身にとって得意とも言えるコース形態。
過去戦績を俯瞰したとき浮かび上がるコパノリッキーの意外な弱点
コパノリッキーは過去幾度か「もう終わった」と思わせてから復活を遂げてきた馬だ。しっかり連敗したかと思えば、とりかえすように連勝を続ける。俯瞰で見た時にこのバイオリズムに一定の法則があることに気づく。それは例年、秋冬の寒いシーズンに極端に成績が落ちる点。
ダートのコアシーズンが秋に偏っている面もあるため出走自体が多いということもあるが、4~6月の成績が【5-1-0-0】とパーフェクト連対に対して、10~12月は【4-2-1-9】で勝率25%、連対率37.5%と増えた分母の数だけ敗戦が増えているような印象。そして特に厳しいのが12月の戦績で【0-1-0-7】と、重賞以外に新馬戦やOP競走などを含んでも勝利を経験したことのない月なのだ。
その前後のシーズンで勝利を上げていることは御存知の通りであり、落ちぶれてしまったわけではないことは明らかである。身体が動かなくなるのか、気持ちが走る気をなくすのかはわからないが、このシーズンに原因があると考えるのが自然だろう。
チャンピオンズカップにおいては1番, 1番, 3番人気と推移してきているため、競馬ファンもコパノリッキーが苦手としている部分を意識してきていることだろう。特に今年は強豪馬がひしめく激戦が予想されているため、大記録と引退を前にしたコパノリッキーの応援馬券が売れるとしても更に人気は落ちることが予想されるが、それでも馬券を厳選する上で総合戦績では頭一つ以上ゆうに抜けているコパノリッキーを外すことが出来るというのは大きなアドバンテージとなる。