【セントライト記念2025予想】少頭数でも波乱警戒!ジーティーアダマンが菊花賞ロードに名乗り

9月16日(祝・月)、中山競馬場のメインレースは芝2200メートルで行われるG2セントライト記念だ。3着以内に入れば菊花賞への優先出走権が与えられる重要な一戦で、今年は12頭が登録。少頭数ながら菊花賞に向けた試金石として注目度は高い。
過去10年のデータでは4番人気以内の馬が8勝を挙げ、上位人気勢の安定感が際立つ。直近2年はモレイラ騎手がレーベンスティールで、ルメール騎手がアーバンシックで制しており、外国人騎手の強さが目立つ。今年はルメール騎手がレイデオロ産駒ピックデムッシュに騎乗予定で、初重賞挑戦ながら強力な支持を集めることは間違いない。鞍上の手腕を考えれば一躍主役候補だ。
ただし、少頭数=波乱なしとは限らない。過去には2015年のキタサンブラックや2021年のアサマノイタズラが人気薄で台頭した。いずれも前走で重賞を使い人気を落としていた点が共通しており、今年の登録馬でこの条件に近いのがジーティーアダマンだ。新馬戦、すみれステークスを連勝後、皐月賞に挑戦して10番人気14着と大敗。キャリア3戦で臨んだG1は荷が重かったが、成長を促す休養を経て今回は岩田望来騎手とのコンビ継続で巻き返しを狙う。伏兵として一考しておくべき存在だろう。
一方、皐月賞馬ミュージアムマイルは日本ダービーで2番人気に推されながら6着に敗退。今回は戸崎圭太騎手との新コンビで挑むが、これまでの好走距離が芝2000メートルまでに集中しており、2200メートルは未知数だ。さらに叩き2戦目以降に良績が多いタイプだけに、休み明け初戦のここでは危険な人気馬となる可能性もある。
菊花賞への直結度が高い伝統のトライアル戦。データ上は上位人気中心だが、過去の歴史が示す通り成長途上の伏兵が一矢報いる余地は十分にある。ルメール騎手騎乗のピックデムッシュを筆頭に、実績馬ミュージアムマイル、成長著しいジーティーアダマンなど、秋のクラシック最終戦へ向けた真剣勝負が繰り広げられる。

