【ステイヤーズS予想2020】距離延長がプラスに働く穴馬とは?
今週は、日本一長い距離の名物重賞ステイヤーズステークスが行われます。レース展開や騎手同士の駆け引きが魅力な一戦となっています。
今年は、4年ぶりにフルゲート16頭が出走。ステイヤーズSを3勝、2着1回とこの条件の鬼と言ってもいいアルバートをはじめ、宝塚記念5着のメイショウテンゲン、同じく宝塚記念で9着のタンビュライトといったG1常連組や、札幌の2600mを勝ってきたポンデザールやボスジラ、菊花賞7着の実績が光るタガノディアマンテなど長い距離を得意としている馬が大挙集結してきました。
そんな中で今回とくに注目しているのは4歳牡馬のオセアグレイトです。この馬は長距離レースを主戦場としており、キャリア15戦全てが2000m以上となっています。勝利したレースは全て2200m以上のレースということで、長距離の適性は高い1頭です。
ここ2戦、2走前が12着で前走が11着と二桁着順が続いていますが、この2戦は条件が合わずの敗退。2走前の七夕賞は2000mということで距離が短すぎた印象で、前走のアルゼンチン共和国杯はハイペースを2番手から追走しという厳しい展開でした。展開が向かなかったことの影響もありますが、約4カ月ぶりの実戦でやや余裕残しの体つきだったことも大きかったと感じます。実戦を叩いて良化してくる可能性は高いでしょう。
今年2月のダイヤモンドSでは3着に5馬身差をつける2着に好走しており、この馬のパフォーマンスは長い距離でこそ。3600mへの距離延長で巻き返しても不思議はないと感じます。また、血統面も魅力で、父オルフェーブルは三冠馬ですから菊花賞を勝っていますし、2400mでも日本の馬場より相当スタミナが要求される凱旋門賞で2度も2着に来ているので、血統背景的にもステイヤーとしての素質は十分でしょう。加えて、今回の出走馬の中で成長著しい4歳馬が5頭出走していますが、そのうち3頭がオルフェーブル産駒ということからもやはり長距離適性のある血統であると言えます。
ということで、日本一長い距離を走る平地重賞ステイヤーズSは、血統からも実績からも距離が伸びていいオセアグレイトがステイヤーの新チャンピオンとして結果を残してくれることに期待して応援したいと思います。