2年連続ダービー馬不在の有馬記念
競馬ファンにとって何よりも楽しみなイベントの1つである有馬記念。12月を迎え、年の瀬を乗り切り、慌ただしい師走も終わりを迎えるころに訪れる至福のひととき。そんな有馬記念だが今年は何か物足りない気持ちが拭えなかったが、ふと思い至ったのがダービー馬不在であるということ。
実は今年だけではなく昨年もダービー馬は不在だったのだが、古馬チャンピオンのキタサンブラックVS菊花賞馬サトノダイヤモンドという構図もあったことから物足りなさは無かった。今年の3歳馬もここまで破竹の勢いで活躍し、古馬相手に頭角を現している3頭が出走してきたが、クラシックを取った3頭ともに未出走という点が昨年とは違う。
近年はダービー馬に不振か故障が目立つのも1つ悲しいところ。有馬記念と東京優駿というのがJRAで最も盛り上がる2本柱にあるのは間違いのないところだろう。気がつけば、この3年間のダービー馬はそもそも有馬記念に出走すら出来ていない。適性の細分化ともいうが、東京2400mと中山2500mにはそれほど大きな壁があるのだろうか。名実ともにスターホースとなり、今年の漢字の由来にもなったキタサンブラックをグランプリもダービーも取ってない馬を名馬と呼べないという声も聞こえないわけではない。
ここまで腐したが、それでも有馬記念は有馬記念であり当日になれば朝から競馬のことしか頭からなくなることだろう。東京では主要都市のいたるところに大きなポスターやキャンペーンが散見される。今年からは一年を締めくくるG1レースの位置をホープフルSに譲ったため、完全燃焼には若干早くなるが、競馬ファンみんなで作るグランプリ・有馬記念をぜひ楽しみましょう。