【紫苑ステークス2025予想】絶好の狙い目はドマーネ!未勝利戦で見せた終いの脚に期待

今週から中山競馬場が開幕し、日曜には3歳牝馬限定のG2「紫苑ステークス」が開催。3着以内に入った馬には秋華賞への優先出走権が与えられる重要なトライアル戦であり、過去にはここからG1馬やG1好走馬が多数誕生してきた。その実績が評価され、3年前にG3からG2へ格上げされており、秋華賞との関連性は一層強まっている。
今年は13頭立てとやや少頭数だが、将来のG1馬が現れる可能性を秘めた一戦。今年も将来が楽しみな素質馬が揃った。なかでも注目したいのがゴールドシップ産駒のドマーネである。
今回の出走馬の中で唯一、前走が未勝利戦という立場にあり、人気面では下位に推されることが予想される。しかし小倉芝2000mで行われたその未勝利戦の内容は、単なる未勝利勝ちにとどまらないインパクトを残した。稍重の馬場で勝ち時計は2分2秒8、上がり3ハロン36秒3と数値的には平凡だったが、真価を示したのは最後の200mだった。先に抜け出した馬との差は2馬身。誰もが勝負ありと思った状況から、残り50mで一気に差し切った末脚は圧巻だった。
さらに同日の1勝クラスと比較しても、勝ち時計は2分2秒5、2着馬が2分2秒9であり、ドマーネの走破時計は遜色がない。今回の紫苑ステークスにはまだ1勝クラスの馬が6頭出走予定であり、重賞実績馬もいるとはいえ、最多でも2勝止まりのメンバー構成なら、ドマーネが見せた「ラスト50m」の脚は十分に通用する。
紫苑ステークスで注目すべきは、未勝利戦から挑むドマーネの一発だ。あの鋭い末脚を再び繰り出すことができれば、秋華賞の切符を掴む可能性は大いにあると見る。

