【エルムステークス2025予想】波乱の歴史再び?人気馬苦戦の傾向に注目!

土曜の札幌メインはダート1700mのG3・エルムステークスが行われます。
過去10年の傾向を振り返ると、1番人気と2番人気の馬がそれぞれ4勝しており連対率はまずまず。しかし、両馬がそろって馬券に絡んだのはわずか2回しかなく、人気通りの決着に収まるケースは意外と少ない。特に6番人気以下の伏兵が馬券圏内に食い込む例が多い一方で、6歳以上の高齢馬が人気薄で好走するケースはほとんどない。そのため穴馬を狙うのであれば、4歳または5歳の比較的若い馬から選ぶのが得策といえる。
前走成績にも注目したい。過去の好走馬には前走で3着以内に入った馬が多く、今年この条件を満たすのはロードクロンヌ、ウィリアムバローズ、テーオードレフォンの3頭。中でも前哨戦であるマリーンステークス2着の実績を持つテーオードレフォンは中心馬の一頭となる可能性が高い。さらに、ロードクロンヌは前走・平安ステークスで2着、ウィリアムバローズはかしわ記念で2着と、いずれも重賞で好走しており、馬券検討において外せない存在だ。
昨年の覇者ペイシャエスも出走を予定している。前走はマーチステークスで9着と振るわなかったが、巻き返しを狙っての参戦となる。ただし、過去10年で連覇を達成した馬はおらず、データ上は厳しい条件となる。
騎手に目を向けると、2020年にルメール騎手がタイムフライヤーで勝利して以降、外国人騎手による勝ち星はない。今年は短期免許で来日中のキング騎手が、ヘニーヒューズ産駒の4歳牡馬ハビレに騎乗予定。近年不振の流れを断ち切れるか、その騎乗ぶりにも注目したい。
全体的に波乱含みの構成となりやすいエルムステークス。人気と実績のバランスを見極めつつ、勢いのある中堅世代に注目したい一戦である。

