【なでしこ賞2021】前走8馬身差圧勝同士、期待の2歳馬が激突

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個性派競走馬とも言われる荒々しさがあり、現役時代はやんちゃ、かついつ走るのかわかりにくいイメージがあったのが今年2歳馬デビューとなった新種牡馬のラニではないでしょうか。

アメリカ遠征でもあと一歩ともいえる豪脚でG1に挑戦していたラニですが、2歳戦がスタートして10月に入りましたが、現役時代の気性の荒さからか産駒はデビュー戦でなかなか人気にならないケースが多く、ダート適性の高さは現役時代を知っているファンなら知っているはずですが、おいしい馬券を提供している新種牡馬の1頭といえるでしょう。

今週日曜阪神8レースに組まれている2歳1勝クラスの特別戦であるなでしこ賞に参戦を予定しているリメイクもそんな1頭です。栗東・新谷厩舎の管理馬で、オーナーは前田幸治さんということもあり、ラニ同様ノースヒルズの系統の産駒です。祖母にシンコウノビーがおり、母のサリエルも芝の短距離で実績を残していたことから、芝でも面白いと思われる1頭ですが、デビュー戦のダート1400m戦は6番人気と穴人気ながら、終わってみたら8馬身差の楽勝と、インパクトのあるデビュー戦となりました。

引き続き鮫島駿騎手が騎乗予定で、今回の登録メンバーの中では同じく8馬身差をつけての楽勝で逃げ切り勝ちを演じたコンクパールが強敵ととなりそうですが、こちらも前田幸治さんの息子である前田幸大さんの所有馬ということもあり、甲乙つけがたい能力を秘めています。

過去5年の勝ち馬を見るとおととしのテイエムサウスダンがその後交流重賞で活躍を見せていることもあり、今年の勝ち馬の今後も楽しみなレースとなっています。

今週は土曜日に富士S、日曜日に菊花賞と重賞に注目が集まりがちですが、未来の大物を発掘する意味ではなでしこ賞も楽しめるレースとなりそうですね。