平成の名ジャンパー・ゴーカイ、26歳で老衰で亡くなる

元号も令和になり、平成が終わってから1週間が経ちました。数々の名勝負が繰り広げられてきた平成という時代の中で名馬と言えば皆さんどの馬が思い浮かぶでしょうか?

ナリタブライアン、ディープインパクト、オルフェーブルといった三冠馬や、ダートの怪物と言われたカネヒキリ、あるいは海外を相手取り活躍したロードカナロア、モーリス、そして凱旋門賞では果敢に逃げて2着となったエルコンドルパサーなど、枚挙にいとまがないのは間違いないでしょう。

今年の上半期はそんな平成の名馬たちの訃報も多く、ウオッカ、ヒシアマゾンといった牡馬と互角以上に渡り合った牝馬や現役馬においても天皇賞(春)で有力視されていたシャケトラなど、悲しいニュースもありました。また、先月の26日には21世紀最初の名ジャンパーとして知られるゴーカイが老衰のため26歳で亡くなりました。

父がジャッジアンジェルーチ、母はオークス2着馬のユウミロクで、半兄にダイヤモンドステークスを連覇したユウセンショウ、半弟ユウフヨウホウも中山大障害を勝利と、長距離に適性を持ったファミリーでした。

また障害馬としては珍しく現役引退後には種牡馬入りを果たし、産駒のオープンガーデンは2011年の阪神スプリングジャンプを優勝し、父子での障害重賞制覇を成し遂げました。

平成の名ジャンパーと言えばオジュウチョウサンが歴史に名を刻むほどの大活躍を令和になっても現在進行系で続けていますが、その他にも鞍上の風車ムチも注目を集めたオーストラリアから来たカラジや、平地重賞でも勝ち星をあげていたゴッドスピードなど、障害でも印象深い競走馬が多く走っていました。

オジュウチョウサンの次走は宝塚記念も視野に入っているということで、平地と障害を股にかけて競馬を盛り上げていってくれています。おそらく現役引退後は種牡馬入りもすることでしょう。

同じように種牡馬入りして重賞勝ち馬も輩出し道を切り開いたゴーカイ号のご冥福を心よりお祈りします。