【日高S予想2025】惨敗は度外視?モンドデラモーレ、反撃態勢整う

札幌競馬の日曜メインは芝1500mで行われる「日高S」だ。注目は、前走の多摩川Sで15着と大敗を喫したモンドデラモーレの巻き返しである。
前走は単勝1.7倍の1番人気に支持されながらも、中団の内で伸びを欠いてまさかのブービー敗退。暑さによる体調不良の影響も考えられるが、内容としては負けすぎだったことは否めない。しかし、この一戦だけで評価を下げるのは早計だ。
2走前のNHKマイルCでは、最内枠の難条件を戸崎騎手が完璧にさばき、直線で最後まで踏ん張って4着。トップスピードでは見劣ったが、バテずに長く脚を使えた点は評価できる。戸崎騎手も「追ってからのフットワークがもうひと息。それが変わればもっとやれる」とコメントしており、伸びしろを感じさせる走りだった。
さらに3走前のファルコンSでは、大外枠から杉原騎手が流れを読んで早めに動き、距離短縮の利を活かして2着に好走。大跳びのパワー型らしく、一瞬の切れ味には欠けるが、持続力を活かした競馬で強豪相手に結果を残した。杉原騎手も「今日は勝ちにいっての2着。競馬を覚えてきている」と語っており、確実に成長を遂げていることがうかがえる。
また、洋芝は2歳時に札幌2歳Sで4着の実績があり適性に問題はない。1500mも守備範囲であり、条件は整っている。課題は前走で露呈した状態面だが、体調さえ戻っていれば実力はオープンでも通用する。
日高Sはモンドデラモーレにとって再浮上の絶好の機会だ。前走大敗を糧に、ここで確かな存在感を示すはずである。

